ノーリツ鋼機株式会社の子会社であるNKリレーションズ合同会社(以下、NKR)は、自然言語処理、機械学習及び深層学習(ディープラーニング)等の人工知能分野の技術を用いたシステムソリューションを展開する東京大学発のベンチャー企業である株式会社PKSHA Technology(以下、PKSHA)との間で、2016年4月27日(水)付で、第三者割当増資を含む資本業務提携契約を締結している。
この資本業務提携契約に基づき、NKRの子会社である株式会社ドクターネットは、PKSHAとの間で、深層学習技術を用いた医療画像診断技術の開発と事業化について、2016年7月22日(金)に事業提携契約を締結したと発表した。今後、深層学習(ディープラーニング)技術を用いてレントゲン検査、CT検査及びMRI検査における画像診断をサポートするアルゴリズムの開発を促進し、診断アシストツールとして国内外に向けた事業化を推進していく予定だという。
NKRとPKSHAとの間での資本業務提携契約は、2016年4月27日(水)付で、NKRがPKSHAの第三者割当増資を引き受けると同時に、ノーリツ鋼機グループが保有する医療領域を中心としたデータ・事業資産とPKSHAの機械学習及び深層学習(ディープラーニング)等のインテリジェントシステムソリューションを組み合わせて、新たな事業機会の探索と事業化を目的として締結された。今後は、後述するドクターネットとPKSHAの間の事業提携をはじめとして、AI分野の技術を活用した新たな事業機会の創出を目指していく。
ドクターネットとPKSHAとの間での事業提携契約は、画像診断レポートデータベースを有するドクターネットの画像データ(ラベル付教師データ)とPKSHAの深層学習(ディープラーニング)技術を組み合わせ、学習する画像診断アルゴリズムを設計し、人工知能分野の深層学習技術を用いた診断アシストツールの開発と事業化を目指すもので、これまで両社において実施してきた1年間を超える共同研究を事業化に向けて前に進めるもの。
結果として、日本全国の放射線科医師の知識を集約・知識抽出し、医療画像診断の品質を向上させることで、国内における「質の高い診断レポートを速やかに患者に届ける」というコンセプトの更なる実現、並びに海外への遠隔読影事業の展開を目指すという。
ドクターネット及びPKSHAは、同事業提携契約に基づき、これ迄の両社での1年を超える共同研究を前提に診断アシストツールの開発と、医用画像機器(モダリティ)、画像保存通信システム(PACS)及び読影用画像ビューアへの搭載による事業化を目指す。また、将来的には、海外展開を目指していく。
【関連リンク】
・ノーリツ鋼機(Noritsu Koki)
・NKリレーションズ(NKrelations)
・東京大学(The University of Tokyo)
・パークシャテクノロジー(PKSHA)
・ドクターネット(Doctor-NET)
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