株式会社セゾン情報システムズと東海ソフト株式会社は、国内主要プログラマブルロジックコントローラ(以下、PLC)に対応したIoTプラットフォームを提供し、IoT活用による製造業のスマートファクトリー化支援で提携したことを発表した。2016年10月1日より、東海ソフトからソリューションを提供するという。
現在、製造業において設備本体の予知保全や生産ライン監視による生産性改善や品質向上など、IoTを活用した先進的な取り組みが行なわれ始めている。その製造業のファクトリーオートメーション(以下、FA)や産業機器をIoT化する上で、以下が課題となっている。
・PLCから容易にデータを取得できないこと
・PLCから取得したデータを安全かつ確実にサーバーへ転送できないこと
FAには横断的に複数メーカーのPLCが存在し、それぞれのメーカー毎に通信手続きが異なるため、専門の技術者がいないユーザー企業にとって、外部機器へのデータ転送は難易度が高い状況にある。またFAから収集したデータは、企業機密を含むため、サーバーへ転送する際に、情報漏洩や改ざん防止などのセキュリティ対策が必要となります。このようにFAのIoT化を実現するには、システム構築に多くの時間とコストがかかる。
FAにおけるIoT化の実現には、通信手続きの技術的難易度に加え、セキュリティに対するリスク管理も要件が加わり、導入ハードルは低くありません。これらの課題を解決し、迅速かつ低コストでFA/産業機器のIoT化を支援するため、今回のパートナーシップの締結となった。
具体的には、東海ソフトのクラウド仮想デバイス「Flex Device」とセゾン情報システムズのIoTデータ転送ソフトウェア「HULFTIoT」の2製品を組み合わせ、IoTデバイスから取得したデータをクラウドに接続し、各デバイスの稼働状況の「見える化」や「遠隔管理」を簡単に実現できるソリューションを提供するという。
【関連リンク】
・セゾン情報システムズ(SISCO)
・東海ソフト(TOKAI-SOFT)
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