株式会社MOVIMASは、水処理ポンプ設備の設計、保守・管理、遠隔監視のノウハウを持つ昱工業株式会社と機械学習を実装した水処理ポンプのIoTシステムで協業を開始した。
MOVIMASと昱工業は、MOVIMASが持つIoT分野におけるクラウドシステムとネットワークに関する知見及び、機械学習エンジンを利用し、昱工業が持つマンホールポンプ等の遠隔監視で培ったこれまでのノウハウを活かして、新たな水処理ポンプのIoTシステムの提供で協業。MOVIMASは、MOVIMAS IoTプラットフォームサービスの1ラインナップとして設備の稼動監視を行うソリューション“MOVIMAS ODA”を提供。その監視対象設備の1つとして水処理ポンプを対象に機械学習を利用した遠隔監視システムを提供する。
現在の水処理ポンプの遠隔監視システムは、異常発生時のメール通報や、Web画面での稼働状況の閲覧が可能となっている。異常が発生したタイミングで通知するため、保守作業員のある一定の稼動は削減されていた。ただし、故障原因の特定には実際に現地に赴き、ベテラン技術者による故障原因の特定が必要で作業員毎のスキルレベルの差やベテラン技術者の技術継承が課題となっているという。
また、水処理ポンプの遠隔監視システムを導入していない水処理ポンプの点検には、点検作業員による定期点検が行われており、また作業員の人員不足も課題となっている。
今回の協業で機械学習エンジンを利用することで、今までベテラン技術者が判定していた故障原因の特定をシステムで実施し、作業員毎のスキルレベルの差を埋めると共に、監視作業員の人手不足の解消に貢献。
MOVIMASは、機械学習エンジンに水処理ポンプ以外の稼働状況を学習させることで“MOVIMAS ODA”として様々な設備の稼動状況の監視と故障予兆の実現を予定しているという。
提供開始時期は以下のとおり。
- “MOVIMAS ODA”の提供開始:2016年内
- 機械学習を利用した水処理ポンプの遠隔監視システム実証評価開始:2017年初春
- 機械学習を利用した水処理ポンプの遠隔監視システムリリース予定:2017年初秋
【関連リンク】
・モビマス(MOVIMAS)
・昱工業(Akira-kogyo)
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