アプリックスIPホールディングス株式会社は、2015年12月期第2四半期累計期間(2015年1月~6月)の連結業績を開示し、ゲームやアニメーション等の総合エンターテインメント事業の売却とスタジオ等の譲渡や、ソフトウェア基盤技術事業の終結に伴う海外子会社の閉鎖等、及び今後の成長ドライバーとしてIoT関連事業に経営資源を注力すべく事業構造を再編成した結果、直近の前四半期(2015年12月期第1四半期)と比し、売上高79.4%増、営業損益7.5%改善、経常損益9.2%改善、四半期純損益3.1%改善となり、売上高、営業損益、経常損益、四半期純損益いずれも改善したことを発表した。
昨今、グローバルIoT市場が急速に拡大する中、国内外におけるアプリックスのIoTソリューションの採用事例は、浄水器をはじめアロマディフューザー、ペット用品など、順調に拡大している。当連結会計年度の下期も、同社IoTソリューションのグローバルでの需要増加が見込まれるという。
これまではネットに無縁だったモノがビーコンを活用することでネットに繋がるとして、「ビーコンがIoTの切り札」として注目を集める中、アプリックスでは、IoTの実現に必要な要素となるビーコン(通信モジュール)、アプリケーション、クラウドがすべて揃うソリューションを提供しており、専用のモジュールを家電製品や家庭用品等に組み込む、あるいは外付けにするだけで、手軽にIoT製品化の実現を可能にしている。
当期においては、「お知らせビーコン」をフィットネス機器に対応させ、株式会社ドウシシャのウェルネスサポート機器の次世代型コンセプトモデルに採用され、同社の顧客向け内覧会で披露された。また、同製品を防災情報にも対応させ、照明器具に組み込んで緊急速報で自動的に部屋の明かりを点けたり、暖房器具や調理家電等に組み込んで地震波が来る前に電熱器等をシャットダウンするなど、家庭やオフィスでの安心安全を低コストで実現できるIoTソリューションとして提供を開始した。
昨今、誰でも簡単にモノが作れるようになったことで、小売・流通業者がプライベートブランド商品を開発し新たなメーカーとなり、他方、宅配便などの小口物流とインターネットの普及により、メーカーがネットショップによって自ら流通業者となり、小売・流通業とメーカーという垣根がなくなりつつあるビジネス環境下では、商品が購入されるのを待つのではなく、利用者が欲しいと思った瞬間に販売する「リアルタイムEC」を実現することが重要となってきているとし、同社では、欲しいと思った瞬間に簡単かつ手軽に商品を注文できるソリューションとして、従来の「お知らせビーコン」に加えて、当第2四半期より新たに「お届けビーコン」の提供を開始している。
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