GE アビエーションは、全日本空輸株式会社(以下 ANA)とフライト・アナリティクス契約を締結したことを発表した。
「フライト・アナリティクス」は、飛行データの分析に基づき、燃費効率を向上させることができるソリューションだ。GE アビエーションがデジタルの航空業界向けソリューションを日本市場に導入するのは今回が初めてとなる。
ANA は、国際線、国内線合わせて、毎日 1000 便以上を運航しており、年間の燃料関連費は2015 年度実績で約 3000 億円に上る。GE アビエーションは、「フライト・アナリティクス」のソリューションを導入することで、年間で1%程度の削減を目標としている。
これ以外にも、「フライト・アナリティクス」の飛行データ解析により、離陸や着陸時をはじめ、飛行中の燃料消費状況を正確に把握できるため、パイロットに対して効率的な運航のサポートを行うことができる。また、最適な燃料搭載量などをデータ化することで、運用面の柔軟性を高めることも可能になる。
GE アビエーションのヴァイス・プレジデントおよびチーフ・デジタル・オフィサーであるジム・デイリーは、「今回の契約は、GE アビエーションがデジタル・ソリューションのビジネスを日本で拡大するための大きな一歩です。ANA には、データ分析を活用して、オペレーションの効率を向上させ、排出ガスを削減する弊社のソリューションの効果を存分に実感して頂きたい」と話している。
GE アビエーションは、世界で 100 社以上の航空会社、1 万機の航空機に対して、飛行や燃料データの分析、ナビゲーションサービス、航空会社の運航管理のほか、プランニングやリカバリーなどのデジタル・ソリューションを導入している。
それ以外にも、飛行データをはじめ、運航データや整備データを組み合わせて航空機管理の生産性を最大限に高める「インテリジェント・フリート」、台風などの災害時に機材や客室乗務員およびパイロットの再配置を最適化する「インテリジェント・ネットワーク」などのソリューションを提供している。
GE アビエーション
GE アビエーションは、商用・軍用機向けの航空機エンジンおよび関連部品、デジタル・ソリューションなどを提供する世界有数のプロバイダーであり、これらをサポートするグローバルなサービスネットワークを有している。GE アビエーションは、デジタル・インダストリアル・カンパニーである GE の一部で、システムと接続することで、高い感度と優れた予知能力を備えたソフトウェア融合型の産業機器とソリューションを提供している。
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