ソフトバンク コマース&サービス株式会社(以下、ソフトバンクC&S)は、産業インフラへのサイバー攻撃による情報漏洩リスクの高まりなどを背景に、IoTデバイスの保護に特化したセキュリティ製品を提供するZingBox(ジングボックス)と販売代理店契約を締結し、法人向けのIoT特化型セキュリティソリューション「ZingBox」の取り扱いを2017年2月10日から開始する。
「ZingBox」は、企業で使われているIoT(IIoT※)デバイスとその通信の状況を可視化することができる新しいセキュリティソリューション。マシンラーニング技術によって、監視対象のネットワーク内に存在するIoTデバイスの棚卸し、分類、動作把握を自動で行い、リアルタイムでの異常検知やリスク管理を実現する。
※インダストリアルIoTの略。工業や産業分野でのIoT。
ZingBoxの特長は以下の通り。
- IoT環境やデバイスの把握に特化したマシンラーニング技術を備えている。これにより、デバイスの分類やデバイスごとの正常動作を自動で識別・学習し、本来の動作からのずれを特定して異常を検知する。
- ZingBoxは仮想化ソフトウェアとして提供される。デバイス側へのエージェント導入は不要で、既存のIoTデバイスへ負荷をかけることなく導入可能。
- 任意でのポリシー作成・適用も可能で、他社製ファイアウォール※との連携により不正通信をブロックする機能も備えている。
※対応機器:Palo Alto Networks PAシリーズ、Fortinet Fortigateシリーズなどを予定(2017年1月時点)
対象IoTデバイスおよびシステムの例は以下の通り。
- 製造業
監視制御システム(PLC、SCADA) - 医療/ヘルスケア
監視制御システム、各種医療機器(CTスキャン、生体情報モニター、輸液ポンプ) - 一般企業
Web会議システム、監視カメラ、プリンター、IP電話、シャドウデバイス - ビル、商業施設
監視カメラ、ビーコン、ビル管理システム(空調、照明、火災感知器など含む) - 金融
監視カメラ、監視制御システム、ATM端末 - 重要インフラ
監視・制御システム、交通制御システム
今後、ソフトバンクC&Sは、ZingBoxをはじめとしたさまざまなIoT関連商材・サービスの提供を行い、IoTビジネスに注力していくという。
【関連リンク】
・ソフトバンク コマース&サービス(SBCAS)
・ジングボックス(ZingBox)
・ZingBox
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