TechShare株式会社は、Raspberry Piの量産顧客向けに、Raspberry Pi3のアーキテクチャーをベースにした組込用に開発されたElement 14版のRaspberry Pi Compute Module 3開発キットを本日2月13日より国内出荷を開始した。Physical Computing Storeから購入可能。
Raspberry Pi Compute Module 3(以下、Compute Module 3)は、Raspberry Pi3と同様に、BroadcomのBCM2837を搭載した産業用途やIoTなどの組み込み機器向けに小型化されたRaspberry Piボードで、Raspberry Piを量産製品に利用するために最適な選択肢の1つとなるボードだ。
TechShareでは、既存のRaspberry Pi標準ボードとカスタムRaspberry PiボードをRaspberry Piプロダクションメンバーサービスと組み合わせて、Raspberry Piを使った量産開発ソリューションを提供しているが、今回のRaspberry Pi Computing Module 3が加わったことで、量産開発へのRaspberry Pi適用のための選択肢がさらに拡充されることとなる。
Compute Module 3は、DDR2 SODIMMスロット用ピンを搭載した小型ボードで、スロットピン以外のコネクタ類がないため、ボード自体は非常にコンパクトで省スペースでの組み込みが可能になるという。
また、Compute Module 3には、Raspberry Pi 3と同じBroadcom BCM2837プロセッサ(ARM Cortex-A53)と1GB LPDDR2 RAMが搭載されおり、ストレージ用4GBオンボードeMMCフラッシュを搭載した標準のCompute Module 3とeMMC非搭載のCompute Module 3 Liteの2種類があり、ユーザのニーズに合わせて開発したベースのボードに組み込んで使用する構造となっている。
Compute Module 3の開発には、DDR2 SODIMMスロット用ピン以外のIOがないため、Compute Module IO Board が必要。このIO Boardには必要となる各種のコネクタが搭載されており、OSのインストール後、周辺モジュールと接続しソフトウェア開発やフラシュの書き換えなどが行えようになっている。今回、国内出荷を開始する開発キットは、この開発用のIO Boardと電源、ケーブルを含むアクセサリー類、Compute Module 3及びCompute Module 3 Liteが各1枚づつセットになった開発キット。
今回、出荷開始された製品は下記の3製品。
- Raspberry Pi Compute Module 3開発キット ¥24,800-(税抜)
<内容物>
○ 1 x Raspberry Pi Compute Module 3
○ 1 x Raspberry Pi Compute Module 3 Lite
○ 1 x Raspberry Pi Compute Module IO Board
○ 1 x Raspberry Pi Compute Module IO Board Camera Display Adaptor
○ 1 x 5v 2.5A Power Supply
○ 1 x USB A to micro B cable
○ 4 x Jumper wires - Raspberry Pi Compute Module 3 ¥4,500-(税抜)
- Raspberry Pi Compute Module 3 Lite ¥4,000-(税抜)
【関連リンク】
・テックシェア(TechShare)
・Physical Computing Store
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