パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社の連結子会社であるヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社は、同社の映像監視システム「ArgosView(アルゴスビュー)」とパナソニック株式会社の物体認識システムを連携し、防犯カメラ映像から危険をリアルタイムに検知する技術を開発した。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてセキュリティ意識が高まる中、商業施設や鉄道など、さまざまな施設で防犯カメラの大幅な新設・増設が進んでいる。多数のカメラにより防犯効果が高まるものの、警備員が膨大な数の監視映像を目視確認することは困難であり、期待された効果が十分に得られていないケースも生まれているという。
今回開発された技術では、ディープラーニングをはじめとしたAI(人工知能)画像解析技術を有するパナソニックの「物体認識システム」が、あらかじめ学習しておいた識別方法にもとづいて対象を検知し「ArgosView」へアラートを通知する。アラートを受け取った「ArgosView」が該当するカメラ映像を警報メッセージとともにポップアップ表示し、効率的かつ確実な警備を実現するという。
検知したい対象は、灯油缶や刃物などの危険物のほか、身体の不自由な人やふらつく人、転倒した人など、ニーズに合わせて設定が可能。また、検知対象の識別に必要な事前学習は、パナソニック独自のディープラーニング技術を用いることで、少量のデータで高精度な結果を得ることができるという。
【関連リンク】
・パナソニック インフォメーションシステムズ(Panasonic Information Systems)
・ヴイ・インターネット オペレーションズ(V-Internet Operations)
・パナソニック(Panasonic)
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