超低消費電力無線ソリューション企業のNordic Semiconductorは、電子部品と無線モジュールのメーカーである太陽誘電株式会社が同社のBluetooth low energyモジュール「EYSHSNZWZ」にNordicのnRF52832 Bluetooth low energyシステム・オン・チップ(SoC)を採用したことを発表した。EYSHSNZWZは、mHealth(モバイルヘルス)機器やウェアラブル機器、スマートフォン・アクセサリーなど、スペースの制約がある各種アプリケーション向けに設計された、Bluetooth 5対応の低消費電力モジュールだ。
EYSHSNZWZは、複雑なワイヤレス接続のBluetooth 5対応製品を専門家でないRF開発者が設計する際に市場投入時間を短縮できるように設計されている。EYSHSNZWZは、NordicのnRF52832 SoCの3×3.2mm WL-CSP(Wafer Level-Chip Scale Package)品を採用し、高性能のプリント基板(PCB)アンテナを内蔵することで、3.25×8.55×0.9mmという小型フォームファクターを実現している。
同モジュールは最大出力が+4dBm、動作温度範囲が-40~85で、14個の汎用入出力(GPIO)、SPI、UART、I2C、I2S、PDM、12ビットADCの各種インターフェイスとアナログ入力を備えている。また、FCC、ISED、MIC認証済みだという。
NordicのnRF52832 Bluetooth low energy SoCは、Nordicの超低消費電力(ULP)無線接続ソリューションの第6世代にあたり、これを搭載したモジュールは、複雑でプロセッサの演算量が多い無線アプリケーションの基幹部でも担うことができるという。
NordicのnRF52832 Bluetooth low energy SoCは、64MHz、32ビットARM(R) Cortex(R) M4Fプロセッサを、 RX感度-96dBの2.4GHzマルチプロトコル無線ブロック(Bluetooth 5、ANTTMおよび独自仕様の2.4GHz RFソフトウェアをサポート)と組み合わせ、512kBフラッシュメモリ、64kB RAM、「Touch-to-Pair」に対応できるNFCTM-Aタグが搭載されている。
nRF52832 SoCは、2.4GHz無線ブロックのピーク時RX/TX電流が5.5mAで、NordicのnRF51シリーズSoCと比較して消費電力を最大80%低減できる全自動のパワーマネジメント・システムを備えており、こうした特長によって消費電力を最小限に抑えられるように設計されている。その結果、58 CoreMark/mAの電力効率を提供するBluetooth low energyソリューションとなる。
EYSHSNZWZ Bluetooth low energyモジュールは、2017年5月から本出荷開始の予定。
【関連リンク】
・ノルディック(Nordic)
・太陽誘電(TAIYO YUDEN)
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