メカトラックス株式会社は、ラズベリーパイ用電源管理/死活監視モジュールとして豊富な実績をもつslee-Pi(スリーピー)の新機種「slee-Pi 2」を本日5月17日から販売開始、量産組込みにも対応開始した。定評のあるカンタン使用/安定稼動を踏襲しつつ、消費電力が増えたRaspberry Pi 3(ラズベリーパイ3)にも電源構成強化等で対応、使用GPIOの切替機能も追加しているという。
slee-Pi(スリーピー)は、全世界で累計1000万台以上が販売されている小型PCボード、Raspberry Pi(ラズベリーパイ)専用に開発された電源管理/死活監視モジュール。ラズベリーパイの間欠動作(定時電源ON/OFF)や死活監視機能を簡単かつ安定して実現できることから、ハードウエアが苦手なソフトウエア技術者でも容易にラズベリーパイの機能追加ができる周辺機器として、プロトタイピングだけでなく製品組込み等様々なビジネス用途で活用されているという。
新機種である「slee-Pi 2」は、前機種「slee-Pi」の基本仕様を踏襲しつつ、以下の機能を追加している。
- 従来機種に比べ消費電力が増えたRaspberry Pi 3 Model Bにも電源構成を強化することで対応
ラズベリーパイは性能向上に比例して消費電力も増加し、2016年に発売された最新のRaspberry Pi 3 Model B(ラズベリーパイ3)では新たに電力強化版のACアダプタが推奨されている。一方、ラズベリーパイで一般的なmicroUSB経由の給電では電流供給能力にも不安があり、ラズベリーパイ3本体に他のUSB機器等を接続すると本体電圧が降下し、動作が不安定になる問題が懸念されている。「slee-Pi 2」では前機種同様、microUSBを介さずにピンヘッダ経由でラズベリーパイに電源供給を行うが、DC-DCコンバータの容量を増やし、ラズベリーパイ3+周辺機器の稼動にも十分な電流供給能力を確保している。
- GPIOのピン切替に対応
slee-PiはGPIO等ピンソケットにスタックすることでラズベリーパイと接続する。その際、電源/GND以外に電源制御/監視等にGPIOポートを使用されていたが、ユーザーの運用次第ではGPIOポートが競合する場合もあった。「slee-Pi 2」では、ジャンパにより使用するGPIOポートの変更が可能となっている。具体的には、
・3GPi ver.2(弊社ラズパイ用3G通信モジュール) からの着信通知使用ポートを、GPIO18/16から
・アラーム通知に使用するポートを、GPIO26/23から
・死活監視に使用するポートを、GPIO5/24から
それぞれ、ジャンパ設定により選択可能となっている。
また、同社のラズパイ用3G通信モジュール「3GPi(スリージーパイ)」と併用することにより、10分に一回起動し、センサーからのデータをクラウドへ送信といった連携動作にも前機種同様対応している。
さらに、slee-Piと3GPi、ならびに太陽光パネルや蓄電池等を防水ボックスに格納したラズパイ屋外稼動キット「Pi-field(パイフィールド)」の販売も実施。「Pi-field」はslee-Piの間欠動作機能(定時電源ON/OFF機能)を活用し、マイコン等に比べ消費電力が大きなラズベリーパイを小型の太陽光パネル/蓄電池で屋外稼動させることができるキットであり、設置するだけで遠隔モニタリング等を可能とする。
【関連リンク】
・メカトラックス(MechaTracks)
・slee-Pi(スリーピー)
・3GPi(スリージーパイ)
・Pi-field(パイフィールド)
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