NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、セキュアな企業向けモバイルネットワークサービス「Arcstar Universal Oneモバイル グローバルM2M」において、IoTに適した「100円SIM」を、本日7月3日より提供開始した。IoT機器あたりの通信量が1MB以内であれば月額料金が100円(税別)という低廉な価格のため、見守りサービスや機器の遠隔監視などを営むIoTサービス事業者に適しているという。特長は以下の通り。
- インターネットからのサイバー攻撃を防ぐセキュアなネットワーク
「100円SIM」は、モバイル回線からインターネットを経由せずに閉域網であるVPN「Arcstar Universal One」に接続するため、機密性の高い企業データや個人情報の通信、重要な設備を繋ぐIoTの用途に適している。顧客は、インターネット上のサイバー攻撃を受けることがないセキュアなネットワークを利用したIoTの通信環境を構築することが可能。 - IoTサービスの開始にあわせた無駄のない課金体系
顧客がIoTサービスの運用を開始し、IoT機器が実際に通信を始めるまで、通信料金の課金は開始されない(最大11ヵ月間)。このため、無駄なコストを抑えることが可能。 - SIMカードの一元的な管理やAPI連携が可能
ポータルサイトから一元的に、顧客自身でSIMカードの利用、休止などの状態の切り替えができるほか、データ通信量の確認や通信量が閾値を超えた場合のアラート設定などによる利用状況の可視化ができるため、とくに多数のSIMカードを利用する場合の管理稼働を削減できる。また、これらの機能はAPIでも提供されるため(※1)、導入する企業のシステムと連携させることによって管理を自動化することも可能だという。 - マルチキャリア接続による高い継続性と安定性
同一国・同一地域内で複数のモバイルキャリアと接続できるため、接続しているモバイルキャリアで障害が発生した時や、圏外になった場合でも、別のモバイルキャリアと自動で接続して通信を継続することができる(※2)。これにより、顧客のIoTサービスの継続性・安定性の向上に貢献。
料金は以下の通り。(価格はいずれも税抜)(※3)
初期費用 :500円(1回線あたり)
月額料金 :データ通信開始前 0 円 (1回線あたり)
(最大11ヵ月間 無料)
データ通信開始後 100 円(1回線あたり)
(月1MB分のデータ利用料含む)(※4)
上記料金の適用国・地域 :日本、オーストラリア、中国、香港、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、サウジアラビア、シンガポール、台湾、タイ、トルコ、ベトナム、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、イギリス、カナダ、メキシコ、アメリカ合衆国、南アフリカ、チュニジア (全25ヵ国・地域)(※5)
NTT Com海外現地法人と契約した場合は、現地通貨決済が可能。
「100円SIM」は、NTT Comが提供する「Enterprise Cloud」やMicrosoft「Azure」、Amazon Web Services「AWS」などの多様なクラウドサービスに接続できるため、顧客のニーズに応じたサービスを組み合わせた柔軟なIoT環境の構築が可能。また、手軽なIoT導入を実現するIoT Platform「Things Cloud」と組み合わせることで、機器やセンサーのデータ収集から、その閲覧や簡易分析に至るまでの環境をワンストップで構築できるという。モバイル回線のみならず、顧客がIoTサービス事業をはじめるにあたって必要な部材をNTT Comが一括して提供することができるとしている。
※1: 一部の機能についてはAPI提供の対象外。
※2: 一部の国・地域についてはマルチキャリア制の対象外となる。
※3: 下記以外にも、別途費用が発生する場合がある。
※4: 1MBを超過した場合は、別途超過料金(100円/MB)が必要となる。
※5: 上記に記載のない国・地域の料金は、要問い合わせ。
※6: SaaS/IaaSとの接続については、構成により別途料金がかかる場合がある。
【関連リンク】
・NTTコミュニケーションズ(NTT Communications)
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