京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下、KCCS)は、IoTネットワーク「Sigfox(シグフォックス)」の下りのネットワークサービスの提供を本年11月から開始する。
Sigfoxは低価格・低消費電力・長距離伝送を特長とするグローバルIoTネットワークで、LPWAを代表するネットワークとして欧米を中心に36か国で展開されており、日本国内においてはKCCSがSigfoxオペレータとして本年2月よりネットワークサービスを提供している。
現在KCCSが提供しているネットワークサービスは上りの通信のみであり、下りサービスの提供ができず活用の幅が制限され課題となっていた、本年10月1日に施行された920MHz帯無線システムの制度改正に伴い、11月から下り通信のサービスを提供できることになった。
同サービスの提供により、上りメッセージに対しアプリケーションサーバのRESTプログラムで下りメッセージを返信することができ、IoTデバイスの設定変更、再起動、送信成功通知(ACK)などが可能になる。
また、必要なときにのみ下りメッセージでGPSを起動し、デバイスから位置情報を発信するという使い方をすればデバイスのさらなる低消費電力化と正確な位置情報把握ができるようになる。
海外のSigfoxサービス提供地域では既に下りサービスが提供されており、国内においてもSigfoxネットワークの活用の幅が広がると期待される。
【関連リンク】
・京セラコミュニケーションシステム(KCCS)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。