株式会社AOKIは、顧客情報の管理・分析や、顧客向けスマートフォン向けアプリ(iOS、Android対応の「会員証アプリ」)等の顧客様への提供、販売管理などを行うための大規模基幹業務システムを刷し、日本電気株式会社(以下 NEC)のクラウド基盤サービス『NEC Cloud IaaS』上で稼働開始した。
AOKIは、今回のシステム刷新により、さらなる経営分析のスピードアップ、またお客様とのリレーション強化、事業拡大に応じた柔軟なシステム拡張による業務の効率化を図る。
【背景】
株式会社AOKIは、郊外のロードサイドを中心に展開する「AOKI」と、SC(ショッピングセンター)を中心に展開する「ORIHICA(オリヒカ)」という2つのブランドを全国に700店舗以上展開。ビジネススーツからカジュアル、レディースにいたるファッションをベストなスタイリングで提案している。
今回の大規模基幹システムの刷新は、今後の事業拡大を見据え、顧客情報、分析システム、MD(マーチャンダイジング)、POSといったシステムの効率化を図る目的がある。
【『NEC Cloud IaaS』採用内容および効果】
AOKIは、刷新した大規模基幹システムの基盤に、NEC神奈川データセンターの『NEC Cloud IaaS』と「ハウジングサービス」を採用。顧客管理・販売管理用のアプリケーション・Webサーバは、柔軟にシステムや性能を拡張可能な『NEC Cloud IaaS』上で運用し、データベース領域、分析、POSといったシステムは、多様なシステム要件に対応できるハウジングサービス上で運用している。これらのシステムは、クラウド基盤とハウジング間で連携しながら稼働する。また、『NEC Cloud IaaS』の管理機能であるセルフサービスポータルを利用することで、AOKIがシステムを一元的に運用管理し、新規サービス導入時や業務システム負荷増加時など必要に応じて仮想サーバやストレージ等のリソースを追加することも可能な仕組みとなっている。
*MD(マーチャンダイジング)システム:消費者のニーズに合った商品を適切な数量・価格・時期で提供するよう管理・コントロールを行うシステム
本システム刷新によりAOKIは、顧客数やデータ量の増大に対応した柔軟なシステムの拡張や、顧客のニーズに合わせた新サービスのスピーディーな立ち上げを実現。また、データ分析性能が向上したことで、顧客ニーズをいち早く販売計画へつなげるとともに、経営に関わる数値の迅速な把握による経営判断が可能になった。
さらにAOKIは、ICT基盤に関わる運用コストの削減を見込み、これらのリソースを新たな商品やサービス開発に投資することで、さらなる顧客満足度の向上を目指す。
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