ハネウェルジャパン株式会社は、AndroidTM 7.1搭載「ScanPal(スキャンパル)EDA50K」業務用モバイルコンピュータを発売すると発表した。
近年、ビジネスは高速かつ複雑化の一途を辿っており、リアルタイムのデータ更新やトレーサビリティがますます重要になってきている。そのため、社内のWi-Fi環境下だけでなく、社外においてもモバイルデータ通信で高速リアルタイムコミュニケーションを行うニーズが高まっている。
また、業務用モバイル端末と言うと独自のアプリケーションが小さな画面で稼働する端末が主流だったが、オープンプラットフォーム環境にクラウドが一般的になった昨今では、バーコードの読取りを行うビジネスアプリケーションを含む複数のアプリケーションを大きな画面で簡単な操作で実現することが求められている。
このような背景の中、同社のEDA50Kは、SIMフリーに対応することで自由に通信事業者を選択することができ、データ通信や音声通話などの通信費を最小限に抑える対応を行った。
これにより、ミニマムコストでリアルタイムのデータ更新ができるだけでなく、クリアな音声通話により、業務用端末と携帯電話を2つ持ち歩く必要が無く、業務の効率化につながる。
EDA50Kは、大型タッチパネル画面とキーボードを兼備すると共に、屋外の各種現場で求められる堅牢性にも対応。業務用端末は落下の可能性や雨の中で使われるなど過酷な環境で使われることが多く想定されるが、作業員は、グローブで操作することもあるため、作業に合わせてデータ入力方法を選択することによって入力エラーの削減と業務の効率化にも貢献するという。
製品の特徴は以下の通りだ。
- WWAN SIMフリー対応:
SIMフリー端末のため自由に通信事業者を選択することが可能となり、通信費を抑えることができる。WLANにも対応しており、社内や無線LAN電波が利用できる場所でWi-Fi接続が可能。 - 高速プロセッサ搭載でストレスフリーな操作性を実現:
Qualcomm Snapdragon 410プロセッサ1.2GHzクアッドコアCPU搭載により、重要なアプリケーションへ迅速にアクセスし、高速で情報処理を行える。 - 大型タッチパネル画面とキーボード:
作業内容に合わせて使い分けることによって入力ミスを削減、業務を効率化すると同時に、作業員のストレスも軽減。 - 音声通話:
ユーザー同士がクリアな音声通話を行うことができる。 - 高精度なバーコード解読技術:
ハネウェル独自のHI2Dスキャンエンジンを搭載し、1次元バーコードの読取はもちろん、2次元コード、およびOCRフォントまで読取可能。
また、製品仕様は以下の通りだ。
- 外形寸法: 164mm x 73mm x 24.5mm
- 重量: 300g(バッテリ含む)
- ディスプレイ: 4インチ 静電容量式マルチタッチスクリーン
- 動作温度: -10~50℃
- 耐落下: 1.2mの高さからコンクリート面に落下後、正常動作
- 防塵防滴シールド: IP54規格準拠
- 耐振動: 縦rms = 1.04g、横rms = 0.2g、長手rms = 0.74g
- オペレーティングシステム(OS): Android 7.1
- プロセッサ: Qualcomm SnapdragonTM 410 1.2GHzクアッドコア
- メモリ: 2GB RAM、8GB Flash
- ストレージ: MicroSDHC(最大32GB)
- バッテリ: リチウムイオン、3.8V、4000mAh
- ボタンバッテリ: 22mFスーパーキャパシタ
- バッテリ稼働時間: 12時間
- バッテリ充電時間: 4時間
- カメラ: 5.0メガピクセルカラーカメラ(オートフォーカス/LEDフラッシュ付き)
- 無線通信技術: IEEE 802.11 a/b/g/n、NFC、Bluetooth Class 4.0、GSM &EDGE: 3/8バンド、WCDMA : 1/8バンド、FDD-LTE : 1/3バンド、TDD-LTE : 41バンド
- 読取シンボル: 1次元バーコード、2次元コードおよびOCRフォント
【関連リンク】
・ハネウェル(Honeywell)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。