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テラドローンと韓国のLG U+、クラウド型ドローン管制システムの運用開始

テラドローン株式会社は、韓国の通信企業LG U+と協業し韓国でのクラウド型ドローン管制システムを事業化、ネットワークを介して目視外飛行や夜間でも安定的に災害監視および測定、物流輸送などのドローン飛行をすることができる「U +スマートドローンクラウド型ドローン管制システム」の運用を開始した。

なお、同システム向けのドローン機体は、株式会社プロドローンが開発を行った。

事業内容は主に以下の3点だ。

  • 目視外地域でも、クラウド型ドローン管制システムを通し、位置を確認・操縦
  • PC /タブレット /携帯 など様々な携帯機器で、クラウドドローン管制システムに接続
  • ドローンが撮影中のFHD高画質映像をIPTVを通して、リアルタイムで視聴が可能

両社が行ったクラウド型ドローン管制システムのデモンストレーションでは、韓国ソウルにある上岩洞空公園で、赤いジャンパーを着用した6歳男児が行方不明と想定し行われた。LG U+龍山本社に連絡が入ってからリモートで自律飛行ドローンを飛ばし、3分で見つけだした。

同システムでは、ドローンが上岩洞空公園の上空をジグザグと飛行したり、また高度を変更するなど、自律飛行の様子をリアルタイムで確認できるという。

ドローンがリアルタイムに送ってきた映像で行方不明の子供を確認し、近くの安全要員に引き継がれることを確認。次にドローンは、計画された経路の走行を終えて復帰した。

同システムでは、空の公園周辺の電波状況、ドローンの飛行速度、バッテリー残量などの情報と風向と風速、温度等の気象情報がリアルタイムで把握でき、ドローンの飛行経路上の緯度と経度の情報も表示されるとのことだ。

また、同システムは、通信網を活用しドローンの位置情報をリアルタイムで把握するという、航空機の管制システムと同様な仕組みでドローンの飛行を運用することができる。ネットワークさえ接続されていれば、数百キロ離れているドローンを操縦することが可能となる。

手動で操作する従来のドローンとは異なり、目的地を入力するだけでドローンの離陸から飛行、帰還までの全過程が自律的に行われる。 PCやタブレット、スマートフォンなどの端末からでも、自由にドローンの飛行計画を実現。また一台のドローンを、複数の人が同時にモニタリングしたり、一人が複数のドローンの飛行計画を立てることも可能で、効率的なドローン管制体制が必要とされる様々な産業分野に適用できるという。

さらに同システムでは、湿度、風向、風速などの気象情報を随時確認することが可能。また電波強度を確認し、受信電波強度が強い地域へ飛行経路を設定。ドローンの飛行高度と速度、バッテリー残量もリアルタイムで確認することが可能できる。飛行の日付と飛行時間指定ができるため、予約飛行も可能だ。

U +スマートドローンの特徴の一つとして、他のドローンや飛行体、鳥類などを認知し、その場で止まり停止飛行を行う。飛行中の状況に応じて旋回飛行・緊急帰還し、緊急時には搭載されているパラシュートを活用して、安全な地域に着陸させる機能も搭載されている。

また、ドローンで撮影したデータをフルHD級の高画質映像で、リアルタイムにIPTVで確認することができる。Webを介し様々な端末で、場所を問わずライブ視聴が可能だ。

5Gが実用化されると、LTEより10倍速いデータ転送が可能になるため、ドローンが送信する大容量4K、8K級のきれいな高画質映像を遅延なくリアルタイムで見ることが可能になり、遠隔からでもさらに洗練された操縦が実現すると期待される。

これまで韓国では、ドローン運航は操縦者や監視者の肉眼で確認できる範囲で飛行が限られていたが、「ドローン特別承認制」が本年11月10日から施行されたことにより、安全基準を満たしていれば、夜間および目視外飛行は可能となった。

LG U+は、航空安全法改正案の施行に合わせ、山間地域における宅配サービスや緊急物資配送などの運輸/物流領域と、災害脆弱地域モニタリングなどの安全点検、海岸水深測定と建築などの測定領域に進出を計画。

セキュリティ/航空撮影/環境モニタリングなど、様々な産業分野での領域を拡大を予定している。また、今後システムの高度化を推進し、2018年までに3D地図、上空電波地図、ドローン道案内システムを順次開発・リリースすることを発表している。

【関連リンク】
テラドローン(Terra Drone)
LGユープラス(LG Uplus)
プロドローン(PRODRONE)

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