GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集している。
GSMAは本日、モバイルIoT(有免許省電力広域ネットワーク(LPWA))ネットワークの背後にある勢いが世界的に拡大を続けていると発表した。
これまでに23社のモバイル通信事業者が、NB-IoT1およびLTE-M2による41個のモバイルIoTネットワークの営業を世界各地で開始している。
この拡大は、34のIoTラボやGSMAのモバイルIoTイノベーター・コミュニティーに属する800以上の組織からなる拡大するコミュニティーによってサポートされている。
GSMAインテリジェンスの予測によれば、2025年までに携帯通信網によるIoT接続は31億件に達する。これには、有免許LPWA接続が18億件含まれる。
また、GSMAは世界各地に現在34のIoTラボが存在していることも発表した。それらのラボは、通信事業者、モジュール・ベンダー、アプリケーション・プロバイダーが多様な業界のためにLPWAデバイスやアプリケーションを開発する際に利用できるようになっている。
ラボでは、各組織がネットワーク上でエンドツーエンド接続や相互運用性の試験を実施する支援を提供する。
AT&Tが、事業者として新たにIoTラボのイニシアチブに参加した。ジョージア州のアトランタ、テキサス州のプラノとヒューストンにある3つのAT&Tのファウンドリと、テキサス州オースティンにあるAT&Tデバイス・ラジオ・ラボ(DRL)がサポートを提供するとした。
GSMAモバイルIoTイニシアチブは、免許周波数帯で商業LPWAソリューションを提供する業界を支援するために設けられた。
この新たなネットワークは、産業資産追跡、安全性監視、水道ガス計量といった幅広い用途での大量導入IoTを支援できるように考えられた適応型5Gスライス・アーキテクチャーの一部だ。
このような用途は、低コストで、データ量が少なく、電池寿命の長さが求められ、離れた地点で運用されることも多いという特徴がある。
現在は、世界各地の74社のモバイル事業者、デバイス・メーカー、チップセットやモジュールのメーカー、インフラ企業から支援を受けている。
モバイルIoTネットワークは、モバイル・プラットフォームの進化の一部であり、5Gの未来の主要要素を形成するものだ。
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・GSMアソシエーション(GSMA)
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