ARRIS社の傘下であるラッカスネットワークスは、2月21日(米国時間)、企業向けの、複数層に分かれたIoTネットワークを、単一のネットワークに統一可能なRuckus IoT Suiteを発表した。
Ruckus IoT Suiteは、無線LANおよびIoTアクセスネットワーク間において共通のインフラを利用することで、投資回収期間を短縮し投資利益率(ROI)を向上させ、導入にかかるコストを減少させるとした。
市場調査企業のIDCによると、IoTのエッジインフラは、成長が期待される重要な分野であり、IoT採用範囲の拡大を理由に企業優先事項として注目を集めている。
2021年までに34億米ドル規模にまで成長が期待されるIoTエッジインフラ市場において、ネットワーク機器市場はアプリケーション・コンティニュイティと、確実でセキュアなコネクティビティをもち併せた高パフォーマンスへの需要に牽引される、年平均成長率(CAGR)30%を超える、急成長している分野だ。
統一されたIoTアクセスネットワークの構築
IoTアクセスネットワークは、現代のIPを基盤としたネットワークに必要なプロビジョニング、管理およびセキュリティを提供しながらも、複数のテクノロジーを統一する必要がある。
さらに、そのようなネットワークはエンドポイント間の情報伝達の促進、分析ソフトウェア及びサービスとの統合が必要不可欠だ。
- Ruckus IoT対応アクセスポイント(AP):
Wi-Fi及び非Wi-Fiエンドポイントへのマルチスタンダードなワイヤレスアクセスを確立し、非IPエンドポイントコミュニケーションをIPへとトランスレートするためにRuckus IoTモジュールを収めたAP - Ruckus IoT モジュール:
Bluetooth Low Energy(BLE)、ZigBee、LoRaといった標準プロトコルベースのエンドポイントの接続を可能にするRuckus IoT対応アクセスポイントに接続する無線または無線兼センサー機器 - Ruckus SmartZoneコントローラー:
無線LAN及びIoTアクセスネットワークの単一管理インターフェースを提供する無線LANコントローラー - Ruckus IoTコントローラー:
Ruckus SmartZone OSと連携し展開されるバーチャルコントローラー。非Wi-Fi機器の接続性、装置、セキュリティの管理機能を果たし、エンドポイント調整を促し、分析ソフトウェアおよびIoTクラウドサービスをもったノースバンド統合のためのAPIを提供
IoTアクセスネットワークおよびIoTエンドポイントを確立
今日のIoTソリューションの導入が遅れている最大の要因は、セキュリティに対する懸念だ。
Ruckus IoT Suiteは、デジタル証明書、通信のアイソレーション、物理的なセキュリティ、暗号化といった複数層にわたるアプローチを通して、セキュリティへの懸念に対応している。
IoTソリューションエコシステムを実現
IoTを実行している企業・団体は、展開を積極的に進めるために回収期間を短縮し、投資利益率(ROI)を改善する必要がある。
産業を牽引する運営技術とコンシューマ ・テクノロジーをもったIoTソリューション間の方針を確立することで、ソリューションプロバイダー企業は、IoT投資をより速く回収することができる。
ホテル、学校、スマートシティは、Ruckus IoTパートナーのRuckus IoTアクセスネットワークおよびソリューションを利用するすることで、エンドユーザー体験を改善することができるという恩恵を享受することが可能だ。
【関連リンク】
・ラッカスネットワークス(Ruckus Networks)
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