ビッグローブ株式会社は、企業向けにIoTデバイス「BL-02」の販売を本日4月11日より開始した。同デバイスを活用することで、企業は人の動きを可視化する行動センシング(※1)で生産性を向上させたり、車の運行状況を把握し効率化をはかるなどの実現が期待される。
また、クラウドやAIとスムースな連携ができるほか、多様な業務に1台で対応できるマルチデバイスとしても利用できる。
「BL-02」は約102gの小型ボディに2.8インチディスプレイを搭載したAndroid端末で、10軸センサー(※2)やGPSを搭載し、単体で位置情報や加速度、気圧データなどを収集できるほか、Bluetoothや無線LANで各種センサーからデータ収集も行えるため、ゲートウェイとしての利用が可能だ。
またLTEによるモバイル通信が可能でバッテリーも搭載していることから、屋内外を問わずクラウドやAIとの連携を行える。開発サンプル提供価格は、39,800円(税別)だ(※3)。
BIGLOBEは「BL-02」を核にした企業向けのIoTサービスを「IoT Anywhere w/ AI」のコンセプトのもと展開し、オプティム社やマルティスープ社、バンプレコーダー社とパートナーシップを結び、AIを活用したデータ分析、行動センシング、路面状況管理ソリューションを提供する。
具体的には、工場の作業員に「BL-02」を携帯させ転倒情報や危険エリアでの労働状況を管理するサービスを提供するほか、自治体の公用車に「BL-02」を搭載し道路の老朽化を見える化するなど、様々なシーンでのIoT活用を実現する狙いだ。
また、Androidによるアプリ開発が容易なため、多言語翻訳や見守り用端末といった専用のIoT業務デバイスとしても利用可能。NECが本年実施した、小田急百貨店での多言語翻訳端末の実証実験に「BL-02」は採用されている。
BL-02の特長は次の通りだ。
1.10軸センサーを搭載し様々なセンサー情報の収集が可能
加速度、ジャイロ、地磁気、気圧の10軸センサーとGPSを内蔵。また、BLEにも対応し、温度湿度や体温や心拍など外部センサーからデータ取得が可能。
行動センシングでは、人やモノの位置や動線の把握、作業員のバイタル情報の収集、転倒検知による労働状況の見える化を実現。収集したデータはLTEでクラウドへ送信できる。
2.Android搭載による柔軟性と多様性
エッジ処理用のアプリやプログラムは、Android Studio等のSDKで開発が可能。開発者が多く使用できる既存プログラムも豊富なため、Linuxベースのデバイスよりも開発コスト圧縮や納期短縮が可能。
一方、業務スタイルに合わせたファームウェアのカスタマイズも可能で、デバイスの自動シャットダウンやLTE通信ON/OFFのアプリに連動を実現。
3.IoTの業務システム、AIとの連携を用意
クラウドに送信したセンサーデータの可視化やAI連携による分析が可能。行動センシングは、製造工場や物流倉庫における人やモノの「動きの見える化」で豊富な実績を有するマルティスープ社と連携。行動計測・作業分析で業務効率化を支援。
AI連携はオプティム社のOPTiM Cloud IoT OSと連携。BL-02で取得したセンサーデータの解析やAI分析が可能なプラットフォームを用意。
(※1) 対象者にウェアラブルデバイスを携帯させることで、現在地の把握や行動軌跡をリアルタイムで可視化。マップと連携させて工場やホテルでの働き方を見える化するなど、作業効率向上などに活用できる。行動センシングソリューションは、パートナー企業と連携し提供
(※2) 加速度センサー3軸、ジャイロセンサー3軸、地磁気センサー3軸、気圧センサー1軸を採用
(※3) 別途、モバイル通信の利用にあたり、BIGLOBEオフィスサービス[月額500円(税別)~]、BIGLOBEモバイルM2M専用プラン[1台あたり初期費用3,394円(税別)、月額料金400円(税別)~]の申し込みと料金の支払いが必要。
【関連リンク】
・ビッグローブ(BIGLOBE)
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