組込みシステムの総合ソリューションを提供するソフトウェアメーカーのパーソナルメディア株式会社は、リアルタイムOS「T-Kernel」を含むマルチOSに対応したIoT機器向けプラットフォーム「T-Kernel 2/MIPS-M150ボード」を発売開始した。
「T-Kernel 2/MIPS-M150ボード」は、高性能と超低消費電力を両立したIngenic Semiconductor社のMIPSプロセッサ、M150を搭載したコンパクトなボードだ。
同ボードは、XBurstアーキテクチャにより0.07mW/MHzという超低消費電力を実現したM150プロセッサを1GHzのクロックで駆動するCPUモジュールと、無線LAN、Bluetooth、USB 2.0 Function、USB-UART、MicroSDカードスロット、GPIO、各種スイッチ、温度センサ、LEDなどを搭載したベースボードから構成されており(*1)、IoTの端末ノード向けに最適なプラットフォームを提供する。
同社では、トロンフォーラムで開発されたオープンソースのリアルタイムOS「T-Kernel 2.0」を、これまで数多くの組込み系CPUに移植し、開発評価用から最終製品向けのシステムまで幅広い用途や応用分野に対応した組込みソフトウェアを提供してきた。同ボードについても、リアルタイムOSであるT-Kernel 2.0を移植し、その成果をトロンフォーラムから全世界に向けて公開する。
高性能かつ超低消費電力を実現したMIPSプロセッサM150と、省資源でリアルタイム処理性能の高いT-Kernel 2.0のコンビネーションにより、IoT時代のさまざまな要求に応える組込み機器の開発が可能となる。
「T-Kernel 2/MIPS-M150ボード」の標準価格は29,800円(税別)で、同社のウェブショップなどから購入可能。また同ボード上では、T-Kernel 2.0に加えて、Ingenic社提供のLinuxを動作させることも可能であり、製品開発や用途に合わせて最適なOSを選択できる。
また、12月9日(水)~11日(金)に東京ミッドタウンで開催される「2015 TRON Symposium(TRONSHOW)」のパーソナルメディアのブース(ブース番号:B-5)において、同製品のデモンストレーションが行われる。
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