2015年12月11日、第0回 SORACOM USER GROUPの場で、株式会社ソラコム 片山氏より、長期基本料金割引制度と初期費用の値下げが発表された。
SORACOM Airの長期基本料金の割引
一つ目は、今回基本料金の長期割引が行われるという発表があった。
誰でも長期割引が適用されるということではなく、「300枚単位から」という点には注意が必要だが、固定のSIMが300枚というわけではなく、300枚分の権利に対して割引が適用されるということなので、デバイスに刺したSIMをサービス上無効にしたとしても、あたらたなSIMをアクティブにすることでこのサービスは適用されるというところが面白い。Amazon AWSでReserved Instanceというサービスを利用している人にはわかりやすい割引制度だ。
初期費用の割引
二つ目の発表は、初期費用の値下げと、直販サイトでも1枚単位で買えることとなったということだ。
こちらは、郵送料は別途必要ということなので、まとめ買いをする場合に有利なプランと言える。
補足:最近のアップデート状況
参考までに、SORACOMがリリースされてから現在までのアップデート情報も説明があったので追記する。
カスタムDNS追加
DNSサーバを指定できるサービスだ。
BeamにAWS IoT連携を追加
AWS IoTはデバイスに証明証が必要だが、クライアント証明証をBeamで管理できるので、SIMを刺したデバイスはこの状態でAWS IoTが使える
SORACOM Airにメタデータサービス機能を追加
SIMを刺したデバイスにアクセスすると、SIM固有の情報を取得できる、自分自信の通信速度を変更したりできる。
SORACOM BeamがUDPをサポート
UDPを使うことで、バッテリー消費を低減したり、データ量を削減したりできる。
イベントハンドラーがステータス変更に対応
SIMの休止や速度の変更に対するイベントができるようになった。AWS Lambdaで通信を開始したらメールを発信するようなことができるようになった。
また、来年1月27日に行われるSORACOM Conference “Connected”も開催されるという告知も行われた。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。