英Armは、IoTコネクティビティ管理テクノロジーを提供するStream Technologies社を買収したと発表した。同社のテクノロジーとArmのMbedデバイス管理プラットフォームを組み合わることで、IoTコネクティビティおよびデバイス管理のソリューションをさらに拡充するとしている。
「Arm Mbed IoT Device Management Platform」は、企業・組織がコネクテッドデバイスを大規模かつセキュアに開発、プロビジョニング、管理するためのプラットフォームだ。
今回のStream Technologies(以下、Stream)の買収により、Mbed IoT Device Management Platformは、場所やネットワークに関係なくすべてのデバイスのコネクティビティ管理を可能にするという。
Streamは、セルラーやLoRa、衛星通信など主要なあらゆるワイヤレスプロトコルに対応したフィジカルコネクティビティをサポートし、それを単一のユーザーインターフェイスで管理できるソリューションを提供。
IoTデバイスが配置できる場所であればどこでも1回のビルドでデプロイできるサプライチェーンを提供し、ネットワークの検出や、自己認証、最も低コストなチャネルへの自動的なプロビジョニングと接続を支援する。
今回、ArmのMbed IoT Device Management Platform とStreamのテクノロジーを組み合わせることで、デバイスの管理、接続、プロビジョニング、およびアップデートを行うための、拡張性と柔軟性を備えた堅牢なエンド・トゥ・エンドのIoTプラットフォームを企業に提供するとしている。
さらにStreamは、Arm Kigen およびパートナーのSIMソリューションを含むGSMA準拠のEmbedded Subscriber Identity Module(eSIM)ソリューションとシームレスに連携し、チップからクラウドまで、IoTデバイスのセキュアなアイデンティティと最適なコネクティビティを確保する狙いがある。
具体的には、同買収により顧客には次のようなメリットがあるとしている。
- 単一のユーザーインターフェイス:
デプロイ、コネクティビティ、プロビジョニング、管理、およびアップデートといったデバイスのライフサイクル全体にわたり、可視化と管理機能を一元的なユーザーインターフェイスで提供 - eSIMオーケストレーション:
ポリシー間の伝達および接続を担うeSIMオーケストレーションの機能により、ゼロタッチのオンボーディングを実現し、効率性の向上とIoT接続の規模拡大を可能に - グローバルなアグリゲーション:
デバイスや地域、用途にかかわらず最適化できる、ネットワークの種類を問わないグローバルなアグリゲーション機能とワイヤレス接続オプション - シンプルな課金と調整:
APIによるシンプルな課金および調整機能と管理の自動化により、あらゆるイベントに対して柔軟な課金を実現 - あらゆるデバイスを接続・管理:
ネットワークの種類に関わらず、あらゆるデバイスを接続して管理し、データの高い信頼性を確実にするとともに、新しいアップデートや機能をシームレスにプッシュ配信し、サービス品質とトラブルシューティングのための待ち時間を最適化
【関連リンク】
・ARM
・Stream Technologies
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。