企業ネットワークにおいては、クラウドやモバイルなど新たなプラットフォームを活用したIoTをはじめとするデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)による価値創出に期待が高まっている。しかし、Wi-FiやVPNなど従来のネットワークソリューションのみでは、保有する端末の多様化や各種クラウドサービスの積極的利用において、柔軟性や安全性、運用性などの点で十分な役割を果たすことが難しくなってきている。
これらの課題に対応するため、ユニアデックス株式会社と株式会社LTE-Xは、LTE-Xの持つ独自のネットワーク技術「LTE over IP(LTE仮想化技術)」によるプライベートLTEサービスと、ユニアデックスの持つ各種ICTソリューションを組み合わせた、「プライベートLTEソリューション」の開発に向け、協業を開始する。
プライベートLTEとは、携帯電話サービスで使われているLTE技術を企業・団体が自営、もしくは専用設備として利用するものである。グローバル市場でも注目を集めており、第3者に干渉されないネットワークとして導入・普及が期待されている。
LTE-Xが開発した「LTE over IP」は、プライベートLTEの構築に際し、ライセンスバンド(※)の取得の必要がなく、通常のインターネット上でプライベートLTEの構築が可能となる。これにより、Wi-Fiやイーサネットなどの物理的な通信媒体に依存せず既存のインターネット上で仮想的なプライベートLTEの構築ができるため、ネットワークの新設や既設ネットワークの改修の必要がない。
ユニアデックスは、2018年度からDXビジネスの取り組みを積極的に進めており、従来のITインフラ(ICT基盤の分析・評価・設計・構築・保守・運用まで)全般にわたるノウハウと、今回の協業による新たなテクノロジーを連携・融合させることで、顧客のDX戦略の実現を支援する。
※利用にあたって無線局免許を必要とする周波数帯のこと。
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