三菱ロジスネクスト、IoTセンサー活用し荷役作業の可視化を実証

三菱ロジスネクストは4月13日、島津製作所、NTTデータと、経済産業省の「物流MaaS の実現に向けた研究開発・実証事業」について、IoTセンサーなど使ったトラック積み卸しを中心とした荷役作業の可視化に取り組みで、実用化に向けた一定の成果を得たと発表した。

実証では、トラック、フォークリフト、ドライバーに装着したデバイスで得たデータを収集・分析し「ドライバーの負荷状況」や「貨物の積載状況」を可視化して、運行品質改善への道筋を検証した。

IoTセンサーなどによる荷役作業可視化のイメージ
IoTセンサーなどによる荷役作業可視化のイメージ

車両からは「位置情報」「開始・終了時刻」「圧力・回転数」のデータを収集。「集配先情報」「ウイング開閉回数・時間」「TGL 昇降回数・時間」「ユニット部品摩耗量」といったことが可視化され、集配先の荷役について概要把握のメド付けや、車両の使用状況で一部部品の交換時期を予測ができる成果を得た。

フォークリフトでは「位置情報」「荷重計画像「圧力・荷台の高さ」「開始・終了時刻」のデータを収集し、「積み荷重量」「積込・荷卸し作業識別」「作業時間」を可視化することで、積載荷重の把握にメド付けができるようになった。

ドライバーの負荷状況については、「心拍数」「速度・時刻」「加速度・姿勢」のデータを収集し、「荷役」「運転」「休憩」の識別、心拍数負荷状況を可視化。90%以上の識別率を確認したほか、一部の高負荷作業の特定を行うことができた。

実証で、三菱ロジスネクストは「実証事業全体取りまとめ、フォークリフト挙動データ取得・分析」、島津製作所は「独自開発の油圧IoTユニットによるトラック、フォーク荷役機構の油圧データ取得・分析」、NTTデータは「フォークリフト荷重計画像データ取得・分析、ドライバー行動センシングモデル構築」を担当した。

3社は、実証で、トラックドライバーの作業実態と作業負荷状況の可視化について一定の成果を得ることができたとしている。今後は、今回の知見を生かし、長時間労働の是正や適正取り引き構築など、トラックドライバーの労働環境改善につなげることを目的に、可視化を進め、一日も早い社会実装を目指すとしている。

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