SGシステム、AI-OCRプラットフォームサービスにレセプト帳票の読み取り機能を追加

SGホールディングス(HD)グループで、IT統括事業を手掛けるSGシステムは4月20日、AI(人工知能)を活用したOCR(光学的文字認識)プラットフォームサービス「Biz-AI×OCR」に、レセプト帳票対応サービスを追加し、「柔道整復施術療養費支給申請書(柔整レセプト)」を対象にした読み取りサービスの提供を4月から開始したと発表した。

「Biz-AI×OCR」は、AIを活用したクラウド型のOCRプラットフォームサービス。SGシステムが、SGHDグループ内の帳票入力業務の自動化などで培ってきたノウハウを基に開発し、2021年からグループ外の顧客にも提供する。これまで、自治体やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業者の給与支払い報告書など、官公庁に提出される、1000万枚以上の帳票の読み取りを行っている。

柔整レセプト向けAI-OCRの特長

今回、「AI-OCRエンジン」と「非定型エンジン」の2つのエンジンを使うことで、読み取り可能な帳票を拡大した。

「AI-OCRエンジン」は、レセプト要件に特化した独自のAI-OCRエンジンを複数搭載することで、高い読み取り精度を実現した。「非定型エンジン」では、AI、画像処理技術などを組み合わせた非定型帳票に対応する独自のエンジンを開発して、1枚ごとに画像を解析できるようにした。

また、AIが信頼度や整合性チェックし業務の省力化を図れるようにしたほか、AI-OCR専用機器が不要で、一般的なPCで導入可能にした。

サービスでは柔整レセプトの読み取り精度で96~99.9%を達成したという。

SGシステムによると、医科、歯科、調剤分野で9割以上のレセプトが電子化されている一方、柔整分野では年間で約4600万件が主に紙で作成されており、BPO事業者などがデータ入力業務を担っているという。

同社は、BPO事業者に柔整レセプト向けAI-OCRサービスを提供することで、業務の省力化や効率化を支援する。また、AIを活用したサービスや、様々なBPOサービスを提案することで、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるすべての顧客に対し、高い付加価値を提供するとしている。

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