米Autodesk, Inc.(以下、オートデスク)は、新技術を活用した次世代のものづくり環境を実現するためのプラットフォーム「Forge(フォージ)」を2015年から提供している。
このパートナー企業で、ドローンシステムを開発・販売する米3D Robotics, Inc.(以下、3DR)が、同社ドローン「SOLO(ソロ)」を使用して飛行測量から作業地域の3Dデータ化までを自動で行う新しいシステム「Site Scan™ (サイト スキャン)」を開発し、米国で発売した。
Site Scanは土木測量向けに開発されたもので、ドローンによる作業現場の撮影範囲指定から3Dデータ作成まで、すべて自動で行えるので、専門知識やスキルがなくても、多くの人手を介さなくても効率的に高精度な測量作業を行うことができる。また、作成された3Dデータは、オートデスクのBIM/CIMアプリケーションなどで利用できるため、地図作製、造成計画、実施設計、工事進捗管理などの工程で活用できる。
3DRは日本など米国以外の国でも同システムの販売を検討している。日本においては国土交通省がドローンなどを使用した測量、検査、維持管理の取り組みを「i-Construction」として推進している。オートデスクも最新技術を活用して、この取り組みを支援している。
オートデスクのForgeは、クラウドベースのソフトウェアやサービスをデベロッパー各社とともに開発・推進するプログラムで、ソフトウェア開発者向けAPIやSDK、イベントプログラム、そして1億米ドルの基金の3要素で構成される。これにより、革新的な次世代のテクノロジを共通のクラウドプラットフォーム上で開発し、新しい時代の製品デザイン・設計・製造・利用方法を提供しながら、ものづくりの未来を具現化していくエコシステムの実現を目指す。
3DRのSite ScanはこのForgeで提供されるAPIを使用して開発されたもので、SOLO と Site Scanで撮影した現場の写真を、オートデスクのクラウドサービス「Autodesk® ReCap®」に自動的に送信して3Dデータを作成するという、新しいリアリティキャプチャソリューションだ。
「Forge(フォージ)」
Forgeプログラムを活用することにより、ソフトウェア開発者、企業、イノベーターはオートデスクが取り組む「The Future Of Making Things ~創造の未来~」を実現するためのデータ、アプリケーション、ユーザー体験、サービスを迅速に創り出すことができる。
Forgeプラットフォームは、オートデスクのクラウドサービス、API、SDKなど、次世代のプロダクトを設計、製造し、使ってもらうというプロセスを連携するために必要な要素で構成されている。
【関連リンク】
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