ドローンハードウェア各社にオープンソースコードによるソフトウェア開発・支援を行う「Japan Drones株式会社」と、ドローンのサービス&ソリューションコンサルティングなどを行う「ドローン・ジャパン株式会社」は、オープンソースソフトウェアの“ドローンコード”により、国内の様々な産業におけるドローンのソフトウェア開発需要を創出し、その開発者育成をしていくDronecode JAPAN Project(以下、ドローンコード ジャパン プロジェクト)を始動する。
その第一弾として、欧米や中国などのドローン先進国に負けない世界に通用する優秀なドローンソフトウェア エンジニアを2020年までに1,000人育成することを目指し、ドローンソフトウェア開発者育成に特化した人材育成事業「ドローンソフトウェア エンジニア 養成塾」を、5月20日より開始する。
人口減・労働力減少社会による今後の様々な社会課題解決や、新しいビジネスモデルの創出の手段としてドローンの活用が注目されている。例えば土木・建築業界における3次元測量・各種インフラ点検保守、効率的な農作物の栽培を可能にする精密農業、新たな物流運搬など、ドローンによる新しいソリューションに大きな期待が寄せられている。それらの革新的なソリューションを創り出すためには、ドローンの航行・運用における自律航行制御プログラムなどのソフトウェア開発技術は不可欠だ。
しかし、国内にはドローンのオープンソースソフトウェア エンジニアがほとんどおらず、各産業界や企業が独自のドローン活用とサービス事業を展開していく上で、その人材育成は大きな課題となっている。
今回、ドローンコード ジャパンプロジェクトの第一弾として開始する「ドローンソフトウェア エンジニア 養成塾」では、様々な産業においてドローンを利活用するために不可欠なソフトウェアの開発やカスタマイズを容易に行えるオープンソースソフトウェア開発者の育成を目的にしている。
座学と航行演習を通じ、ドローンソフトウェア開発のノウハウや最先端技術の実装、および自ら開発したドローンコードによる航行試験をしながら実践的なドローンソフトウェアの開発技術を学ぶ機会を提供。
塾長には、ドローンコード開発者のコミュニティ運営の日本責任者であり、ドローンコード開発者ランディ マッケイが就任。
ドローン業界屈指のエヴァンジェリスト春原久徳(ドローン・ジャパン取締役会長)が国内産官学各界でのドローンコードによる開発需要を掘り起こし、「ドローンソフトウェア 養成塾」で輩出される人材とのマッチングを行っていく。
ドローンコードについて
Dronecode Foundationが提供するドローンソフトウェア開発者向けオープンソースコード体系。
Ardupilot(自律航行制御プログラム)及びDronekit(アプリケーション開発用プログラム)などで構成され、ソフトウェア開発者向けToolを提供している。
3DR、インテル、クアルコムを始め、その他多くのドローンメーカーが採用している。
ドローンコードを習得することにより、ドローンのソフトウェア体系全体を把握でき、1.機体制御、2.センシングデータの加工、3.飛行ログ解析、をカスタマイズすることが可能になり、ドローンを自社製品・サービスの一部として取り入れるためのソフトウェア開発技術を得ることができる。
また、これから大きく市場創出されることになるドローンソフトウェア開発需要の受け皿となることが期待される。
「ドローンソフトウェア エンジニア 養成塾」について
目的:世界に通用するドローンソフトウェア エンジニアの育成
カリキュラム:座学と航行演習を通じたドローンコードプログラミング
期間:2016/5/20から4か月 (3時間x6回)(第一期)
募集人数:30名
対象スキル:C++の基礎プログラミング知識を有すエンジニア
費用:500,000円(法人)、100,000円(個人)
【関連リンク】
・Japan Drones
・ドローン・ジャパン(Drone Japan)
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