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「第2回国際ドローン展」、「IoTが拓く次世代ものづくりの世界」 取材レポート (2/2)

先日、第2回国際ドローン展が幕張メッセで開催された。同時開催されていた「IoTが拓く次世代ものづくりの世界」も合わせ、取材レポートの後半をお届けする。

・取材レポート前半:第2回国際ドローン展 取材レポート (1/2) 

 

自律制御システム研究所

自律制御システム研究所は、日本のドローンの第一人者と言われる千葉大学 教授 野波氏が研究していたドローンの自律制御化に成功し、産業利用を進めるために2013年に設立されたドローンの研究開発企業だ。

先日、楽天が同社に出資することが発表されたが、 楽天は5月9日から同社のドローンを活用した一般消費者向けの配送サービス「そら楽(そららく)」を開始している。

楽天のドローン配送アプリで欲しいものを注文すると、ゴルフ場の中でドローンが配送をしてくれるというサービスで、このサービス専用ドローン「天空(てんくう)」は、楽天と自律制御システム研究所が共同で改良・開発をしている。

第2回国際ドローン展 取材レポート

ブースでは、飛行機のような形をした大きなドローンが一際目立っていた。研究開発中の機体ということだが、最終的には中央の内部にモノを入れ、15kg程度の物資の運搬で使うことを想定しているそうだ。

飛行機とマルチコプターのいいところを合わせて作られており、水平飛行の際は翼で揚力(ようりょく)を発生させるため、中心のプロペラを止めることができる。そうするとそれだけバッテリーを使わないで済み、効率よく長い時間、長い距離を飛ぶことができるそうだ。プロペラ部分は通常のドローンと同じ技術を使って作られている。

通常のドローンだとバッテリーの持ちは10~15分程度と言われているが、このドローンは最終的には1時間半の飛行時間を考えているという。バッテリーが全て止まってしまったとしても、グライダーのように風の力だけで滑空できるため、安定して飛ぶことができるそうだ。(ブース担当者)

 

プロドローン

「第2回国際ドローン展」、「IoTが拓く次世代ものづくりの世界」 取材レポート (2/2)

プロドローンは企業からの依頼を受け、「何を積みたいのか、希望飛行時間、どこで飛ばすのか」などをヒアリングしたうえで、産業用ドローンを一から開発するメーカーだ。様々なサービスが立ち上がりつつある中で、ユーザの要望は千差万別であり、他ではできなかった特殊な要件での設計と製作を受注することも多い。一際目立っていたブースには常に人だかりができていた。

今年4月、同社は近未来実証特区の秋田県仙北市と、国立研究開発法人情報通信研究機構と共同で安全性を確保した書籍輸送の実証実験を実施した。

仙北市では、市内の小中学校の図書館を横断して検索できる学校図書のネットワークシステムを数年前より構築しているが、本の輸送自体は教員が行う必要があり、実際の利用がほとんどなかったという。

しかし「”ドローン特区”を活用し、小中学校の生徒に夢を運ぶ事業をしたい」という仙北市、門脇市長の思いを実現するために、図書運搬用の特別仕様のドローンを開発し、「星の王子さま」など3冊(約1㎏)を配送する実験が成功した。

「第2回国際ドローン展」、「IoTが拓く次世代ものづくりの世界」 取材レポート (2/2)

今回モックアップとして展示されていたドローンは、約30kgの荷物を載せることができる大型機。小型の機体で薬などを運ぶというものはあるが、世界的に見ても約30kgの物を運べるドローンはなく、今後本格的に運用が検討されていく物流サービスでの利用だけでなく、震災時などに届けたいけれど車が通ることができない場所などで活躍することを想定しているという。(ブース担当者)

今後はPRODRONEならではの特殊な機体だけではなく、信頼性を高めて安全と安心を追求し、ドローンを運用するシステム全体を含んだ、地味ながらも実運用を見据えたハードウェアとソフトウェア開発を行っていくとのことである。(広報担当者)

 

IoTが拓く次世代ものづくりの世界 ファナック

oTが拓く次世代ものづくりの世界 ファナック

第2回国際ドローン展と同時開催されていた「IoTが拓く次世代ものづくりの世界」では、ファナックの工場デモが展示されていた。

世界的にネットワークを使って繋げ、スマート工場を作るためにファナックも様々な取り組みをしている。

先日、ファナックは米シスコ、ファクトリーオートメーション大手の米ロックウェル、深層学習のベンチャー企業Preferred Networks(PFN)と協業し、工場のセンサーやCNC(コンピュータ数値制御装置)から集めたデータを分析し、故障などを検知するFIELD systemを開発することを発表したばかりだ。

ブースでは、ロボットがダウンしている時間を0にしようという取り組みである、ゼロタイムタイム機能を実現する展示がされていた。

ロボットは関節の部分にある減速機が壊れる原因になることが多いといい、その部分を「どういう条件でどういう風に使ったら減速機がダメになってくるか」という情報がすでに蓄積されているため、「そろそろ壊れそうだ」という警告を出せるという。

その警告が出されたら、壊れる前に減速機を交換して稼働を続けるということができるというわけだ。

しかしまだセキュリティ面などでの課題も多く、まずは工場内で繋がることを目標としているということだった。(ブース担当者)

【関連リンク】
第2回国際ドローン展
第2回国際ドローン展 取材レポート (1/2)

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