SkyDriveは1月4日、ダイヤサービス、ロックガレッジ、合同会社房総山業、木更津猟友会と、千葉県の「先進的デジタル技術活用実証プロジェクト」に参画し、ドローンやAI(人工知能)を活用した県内の害獣駆除に取り組むと発表した。
プロジェクトでは、2022年度に「赤外線搭載ドローン自立飛行、AIによるイノシシの自動検知」「検知できた場所へ大型ドローンによる『くくり罠』『遠隔通報機』の搬送」「設置場所のシステムへのマッピング」を実施。2023年度には「仕留めたイノシシの大型ドローンによる麓への搬送」「AIシステムと大型ドローンの連携による自動飛行の実現」「害獣DX千葉モデルの確立」を行う。
SkyDriveが物流ドローンの機体提供と運航、ダイヤサービスはプロジェクトオーナー・ドローン運航全体管理、ロックガレッジはAIシステム・地図データシステムの開発と提供、合同会社房総山業では狩猟現場案内・狩猟現場立ち会い、木更津猟友会については狩猟の専門家派遣を、プロジェクトで、それぞれ担当する。
5者は、2022年12月27日に千葉県木更津市矢那で実証実験を実施。実験では小型ドローンで害獣のAI検知し、必要箇所をマッピング。そのマッピングポイントを想定した箇所に害獣捕獲用のくくり罠(わな)、監視用カメラなどの物資を運搬した。
実験に使用した機体は物流ドローンの「SkyLift」で、今回の運搬距離は、直線距離で263m。荷下ろしは無着陸でホイスト機構を使って行った。
千葉県では、高齢化による狩猟者の減少が進む一方で、相反するように捕獲頭数が増加傾向にある。また、イノシシが県内を北上し、人口の多い地域で増殖を続け、農作物被害に加え、人に危害を加える可能性も出てきており、狩猟者の負担が増加している。こうした中、SkyDriveを始めとする5者では、それぞれの強みを生かすことで、千葉県の害獣駆除の課題を解決できると考え、プロジェクトを推進することにしたという。
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