写真SNSメディア「フォト蔵」を運営するOFF Line株式会社は、平成28年6月17日、高尾山にてスマートフォンアプリの検知用固定端末をドローンに搭載し、世界最長(見通し直径900m、半径450m)の電波距離を持つ独自のビーコン端末(Bluetooth Low Energy)を上空150mから検知し、ドローンによる見守りサービスの実証実験に成功した。
検知端末にはAndroid端末とスマートフォンアプリである「AirTalk」のプログラム部分を使用。同検知端末はビーコン(Bluetooth Low Energy)端末が最初に出力する電波(アドバタイズパケット)を受信・検知する能力を兼ね備えている。また、ビーコンの位置は発信されるアドバタイズパケットの電波強度によっておおよその場所を類推する事が可能。(国内特許獲得済、国際特許申請中)
空からのドローンによるみまもりサービスは山岳地帯などドローン飛行が許可されている場所であれば、使用は制限付きで可能。人口密集地の市街地などにおいて、認知症見守りや子供の見守りにドローンを使用する事は各種手続が必要となる。
今回のテストにより、子供や徘徊老人を見失った地点より数キロ範囲を指定したGPS情報を元にドローンが飛行し、上空から電波強度を元に対象人物を発見するといったみまもり方法が可能である事が証明された。
OFF Lineは今年4月に石川県金沢市内において徘徊老人みまもりの実証実験を行った。
今後は、今回実験使用された長距離の検知が可能なビーコン(見通し直径900m、半径450m検知)と今回開発された固定検知端末(Android・iPhone)及びスマートフォンアプリの「AirTalk」を使用し、金沢市内において徘徊老人サービスを開始するよう進めていくという。
長距離型ビーコン(Bluetooth Low Energy)端末は更に小型化、軽量化、低消費電力化を実現し、販売を計画しており、価格としては3000円から5000円の間を検討。(ボタン電池1個で約1年間使用可)
AirTalkについて
インターネットを使用せず、近距離無線(BLE/Wi-Fi)を使用し、スマートフォン同士を直径最大240メートルで高速情報通信を可能にしたスマートフォンアプリ。
【AirTalk対応端末】
・iPhone4S以上
・iPod touch第5世代以上
・iPad 第3世代以上
・iPad mini
以上の機種でiOS7以上
*Android版は開発中
【関連リンク】
・オフライン(OFF Line)
・AirTalk page
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。