ドローン・ジャパン株式会社は、お米をはじめとする日本の田畑生産者の栽培の“技”を広げ、遺し、伝承するために、その栽培を「見える化」するためのドローンを活用した「DJアグリサービス」を2017年4月より開始する。
「DJ アグリサービス」は、下記4つのサービスで構成されている。
- リモートセンシングサービス・・・マルチスペクトルセンサー(米国MicaSense社製)を搭載したドローンの *①精緻な自動航行による各圃場・作物・生育段階にあわせた画像センシング *②データ収集サービス
- クラウドサービス・・・ドローンにより収集した圃場の各種センシングデータと航行データの *③クラウド管理・運用・解析サービス
- データ提供サービス・・・農業アプリ事業者向けにドローンにより収集したセンシングデータ、各種植生指数を用い、圃場ごとの*④生育状態 を見える化したデータの提供サービス
- レポートサービス・・・生産者・生産契約者向けにドローンにより収集したセンシングデータをもとに作物の *④生育状態を見える化する圃場レポ―トサービス
*①:「ドローンオープンソフトウェアテクノロジー」ArduPilotによる各種センサーを搭載したドローンの自動航行ソフトウェアの活用
*②:「農業リモートセンシング・ドローンプロオペレーター」に認定された“DJ キャラバン隊”によりデータ収集
*③:(株)日立システムズの「ドローン運用統合管理サービス」(http://www.hitachi-systems.com/news/2016/20160913.html)を活用。またAIを活用した予測・暗黙知の見える化については現在開発中。
*④:東京大学農学生命科学研究科の監修による圃場各処の生育状態、収穫適期と収量などの判断・予測に役立つ“DJ メソッド田畑数値比較システム”(特許出願中)
「DJアグリサービス」の特徴は、下記3つの分野での技術協業者との開発。これまでバラバラだった3つの分野の技術協業者と農業生産者を結び統合したことだという。
- )ジャパン・ドローンズ(代表Randy Mackay氏)と協働運営する「ドローンソフトウェアエンジニア養成塾」にて輩出されたエンジニアとの「ドローン・自動航行システム」の開発(田畑作物の生育を「見える化」するために必要な画像データを精緻にリモートセンシングにより取得することが可能)
- )その取得した画像データを植生解析し、そのデータと航行管理・運用するクラウドシステムの開発
- )農業者と農学生命科学研究者との生育状態の圃場内比較分析、他圃場との比較分析を圃場マップとグラフを使い数値化するシステムの開発(17年度は試験運用、特許出願中)
初年度(2017 年 9月まで)全国田畑100 圃場分限定で「農業者向け栽培支援サービスの開発事業者」、「生産契約法人(農協・食品流通・飲食事業者など)」、「生産法人」向けに本日より早期導入プログラムを開始する。「DJアグリサービス」の価格は栽培期間1Haあたり4,500円からの特別価格で提供。1契約単位は5Ha、年間20回の航行、かつ、近隣地域5件以上の契約が必要となる。(尚、DJキャラバン隊を活用せず独自で機材をそろえられる場合の価格は個別見積もり)
また、現在既に、“農薬・化学肥料”に極力頼らない3件のお米篤農家にDJアグリサービスの開発協力で、各々の田んぼから16年産米が収穫されている。これらのお米をドローン米、「生態系を守り、農薬・化学肥料に頼らない、自然調和を心がけた田んぼづくりをDJアグリサービスが「見える化」することでお手伝いし創られるお米」と定義、そのお米を“パックご飯化”し、2017年3月より国内外に販売する。
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