米・ラスベガスで開催されるCESほどではないが、IFAにもドローンのブームは波及している。展示会にはParrotや、インテルが出資したことで話題のYuneec社がブースを構えており、最新モデルをずらりと並べていた。



IFAではドローンの新発表がなかったParrotだが、ブースには最新のクアッドコプター「Bebop Drone」が展示されていた。ブースでは複数のBebop Droneを同時に飛ばすショーのような催しも開催されており、来場者がその様子にくぎ付けになっていたのが印象的だった。ドイツをはじめとする欧州でも、ドローンに対する関心の高さがうかがえる。
Bebop Droneは1400万画素のHDビデオが撮影可能なカメラを搭載した軽量モデルで、日本では3月に発表が行われている。同社の第3世代にあたるモデルで、操作は「FreeFlight 3.0」を使ったスマートデバイスで行う。これに加えて、専用コントローラーも発売されており、通信距離を拡張することが可能だ。


IFAのParrotブースで特徴的だったのが、ソニーの開発した「SmartEyeglass」と連携させるデモの展示。SmartEyeglassは、単色の情報を表示できるスマートグラスで、視界を邪魔せず、目に写る光景に情報を重ねることができる。Bebop Droneの場合、速度や高度、電池残量といった情報に加えて、カメラで撮影した映像もSmartEyeglass内に表示される。これによって、コントローラーを目視する必要なく、ドローンを操作できるというわけだ。


これに近いアプローチを採っていたのが、ベンチャー企業が一堂に会するコーナーにブースを出展していたHOMiDO社。といっても同社がドローンを作っているわけではない。HOMiDO社はスマホ搭載型のVRヘッドセットを開発するメーカーで、ドローンメーカーのMicroDronesと提携。その映像を、スマホに表示させ、バーチャルリアリティの映像として映し出すというのが同社のデモだ。

残念ながら、会場のWi-Fiが混雑していたため、実機でのデモを見ることはできなかったが、ドローンとVRの組み合わせは非常に相性がよさそうな印象を受けた。
これとは別に、Parrotのブースでは9月に日本での発売予定されている水陸両用ドローンの「Hydrofoil」や、暗所での走行が可能な「Jumping Night Drone」など、いわゆる「MiniDrones」シリーズも展示されていた。



9月に発売される「MiniDrones」シリーズ。Parrot社のブースに展示されていた
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