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商用ドローン業界最大手のDJI社が独自のDJI GogglesというFPVヘッドセットを公開した。
FPVとは「First person view」の略であり、ドローンに搭載されたカメラで撮影されている映像をリアルタイムで見て、ドローンを操縦できる機能のことだ。
今回DJIが紹介したGoggles は通常FPVヘッドセットより大きく、2つの1920×1080のスクリーンを搭載しているため、高解像度(2Kスクリーンの2倍以上の画素数)が実現された。また、写真や動画撮影のダイレクトコントロールが搭載され、映像の明るさやシャープネスを調整できる。
しかし、DJI Gogglesのもっとも注目すべき機能であるのはヘッドトラッキング(Head Tracking)という機能だ。頭の動きで機体のヨーとカメラのチルトをコントロールする (-90°、+30°)機能であり、左か右に旋回するには、頭を左か右に回し、旋回を止めたい場合は、頭を真っすぐにするだけでコントロールスティックと同様にドローンを操縦できる。
DJI Goggles はOcuSync ワイヤレス伝送システムを使用し、110msという低遅延でHDTV動画伝送が可能だ(短距離の場合1080p、長距離の場合720p)。DJI Gogglesの最大連続使用時間は6時間で、一機のDJI Mavic Proドローン に最大4台のDJI Gogglesを同時に接続できるという。
日本での販売価格は57,800円で5月末から順次発送が始まる。これから一般ユーザーでもドローンと一緒に飛んでいるかのような体験ができるようになる。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。