テラドローン株式会社および日立建機株式会社は、日本無人機運行管理コンソーシアム(Japan UTM Consortium:以下、JUTM)が主催する、本年10月26日に福島県南相馬市で実施した複数事業者が同時に行う無人航空機(Unmanned Aerial Vehicle:以下、UAV)の運行管理デモンストレーションに参画した。
JUTMは2016年7月の設立以来、UAVの安全運航の実現を図り、必要な技術課題についての分科会を立ち上げ、同一空域において複数のUAVが平時および災害時に安全に活用されるため、利用者間での使用電波や、飛行空域の調整、リアルタイムの飛行情報に基づいた運航管理のシステムやルールの構築を進めている。
テラドローンは、国土交通省が推進するi-Construction(アイ・コンストラクション)への対応など、土木・建築分野でのUAVの活用を図るため、同分科会に参画している。
今回のデモンストレーションでは、平時および災害時でのUAVの利活用とそのリスクを想定したシナリオの下、9社2研究機関のUAVが電波および空域管理の機能を実装した運行管理システムでつながり、飛行試験およびデモンストレーションを実施した。
テラドローンおよび日立建機は、「運行管理システムを活用したi-Constructionにおけるドローン土木測量」をテーマに参画し、2社に必要なデータの取得だけではなく日本におけるUAV活用と運航管理システム構築に必要な実績と各種データの取得に寄与したという。

【関連リンク】
・テラドローン(Terra Drone)
・日立建機(Hitachi Construction Machinery)
・日本無人機運行管理コンソーシアム(JUTM)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。