株式会社エアロネクストは、新技術「4D Gravity」を搭載した、カメラがブレない360°VR撮影ドローンと荷物を傾けずに運べる宅配専用ドローンの2種類の新型ドローンを同時発表する。
新技術「4D Gravity」は、飛行中のドローンの重心を最適化する技術で、これを搭載するドローンは、燃費、速度、信頼性などといった基本性能の向上が期待できる。
また、用途に合わせて重心を制御することにより、新たな分野への活用が可能になるという。産業用途ドローンへの応用例としては、360°VR撮影用の「Next VR」と宅配専用の「Next DELIVERY」などがある。
現在、ドローン市場においては、映像空撮の他、トンネルや橋梁、太陽光パネルなどの各種インフラ施設の検査や点検、農薬散布等への利用が始まっており、ドローンを利用した宅配サービスなど、あらゆる産業用途で実証実験が進んでいる。
そうした市場を活性化し、ドローンの産業利用をさらに促進するために、エアロネクストは、新技術「4D Gravity」を搭載した2種類の次世代ドローンを開発した。
エアロネクストは、今回発表するVR撮影用と宅配用以外にも、検査、点検用途など、「4D Gravity」を搭載する新型の産業用ドローンの研究開発を続けている。
今後は、パートナー企業との連携を深め、「4D Gravity」搭載機の普及を推進することにより、産業領域におけるドローンの活用領域を拡大し、より安全、安心なドローン前提社会づくりに貢献していくとした。
「Next VR」で高画質360°VR撮影を可能に
「Next VR」は、小型で高品質な360°VR映像の撮影を可能にする次世代のVR撮影用ドローンだという。
機体中央部を垂直に貫通する縦棒は、「4D Gravity」によって飛行中においても常に垂直を保持する。縦棒両端に設置された2つのカメラは、ブレずに安定した高画質360°VR映像を映し出す。
「Next DELIVERY」で荷物の水平輸送が可能に
「Next DELIVERY」は荷物を傾けない水平輸送を可能にする宅配専用ドローンだ。輸送中の荷物の偏りが解消されるため、従来のドローンでは難しいとされる、医療や精密機器の輸送、食事のデリバリーが可能となる。
より安全に、より遠くへ、より早く、より安く
「4D Gravity」を搭載したドローンはモーター負荷の均一化により信頼性が向上。プロペラを従来ドローンより急角度に設定できることで最高速アップも実現。結果として、「より安全に、より遠くへ、より早く、より安く」フライトできるようになるという。
【関連リンク】
・エアロネクスト(Aeronext)
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