無人航空機(UAV)技術のDJIが、空撮向け赤外線画像技術の開発で、FLIR Systems社と協力していくことを12月10日に発表した。
DJIの空撮プラットフォーム分野と、FLIR Systems社が持つ最先端の赤外線画像技術を組み合わせることで、消火活動、農業、点検、その他産業分野の活動で必要とされる様々なセンサーデータの収集が可能となり、空撮システムの活用が広がる。
DJI創業者兼CEOフランク・ワンは、「ほぼ毎週のように、当社の空撮技術の新しい活用事例が報告されています。赤外線画像技術をセンサーオプションとして新たに加えることで、ユーザーによる新たな用途の道を開くことになります。例えば、農作物の生育を把握し必要な対応をとる、あるいは火災の広がりをいち早く正確に知ることが可能となります」と述べている。
DJIとFLIR Systems社のパートナーシップによる新製品は、空撮赤外線画像ソリューション Zenmuse XTとして、2016年第一四半期に発売される。
Zenmuse XTは、FLIR社の高品質な赤外線画像デバイスと、DJIの基幹技術であるジンバル安定化システムとLightbridge映像伝送システムがシームレスに統合されている。DJIの映画撮影用カメラ Zenmuse X3、X5、X5Rと同じジンバルマウントを採用しているZenmuse XTは、DJIの空撮プラットフォーム Inspire 1、Matrice M100に対応している。
Zenmuse XTの赤外線カメラは、最大640×512の解像度を実現することが可能だ。
【関連リンク】
・DJI
・FLIR Systems
・Zenmuse XT
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