LIFE DXのコーナーは、IoTNEWS生活環境創造室 室長 吉田健太郎(よしけん)と、IoTNEWS代表の小泉耕二(こいずみ)が、LIFE分野におけるDXについて話し合ってる内容を記録するコーナーです。
コミュニケーションの手段といえば、15年くらい前であれば、通信キャリアのドメインからのメールが多く、企業もメールアドレスを一所懸命集めて、メールマーケティングに勤しんだものだ。
「ドメイン着信拒否」という馴染みのない言葉が一般化して、単なるテキストメールから発展して「デコレーションメール」と呼ばれる、いわゆるHTMLメールが流行していた。
しかし、現在ではすっかりLINEなどのメッセンジャーサービスが主流となり、初めて会った人と電話番号やメールアドレスを交換することもなくなった。
しかし、数年前から「LINE疲れ」ともいうべき現象が起き始めているという。






「グループトークが面倒になった」「メッセージが多すぎて読みきれない」「既読確認されてしまう」「繋がりたたくない人とも繋がらざるを得ない」などの状況によって、いわゆる「LINE疲れ」が起きているわけだ。LINE疲れを起こした人が、instagramやTwitterとアプリケーションを変えたところで似たような状況は早晩くるだろう。
本当に「読んで欲しいこと」や、「伝えたいこと」があったとしても、受け取り側にしてみれば、山ほどくるメッセージのうちの一つとして埋もれている可能性もある。
そうすると、全く誰のメッセージも見ないわけではないわけなので、メッセージのやりとりを行う相手との関係性を良好にしておくことが、これまで以上に重要になる。自分にとって、都合の良い時だけ気軽に連絡している、といった使い方をしている人も注意が必要だ。
こういった現状を見ると、企業が顧客(もしくは見込み顧客)のアカウントを入手して、メッセージを送る場合も、こういった点に注意をしないと「既読スルー」どころか、視界にも入らず未読のままとなる運命が待っている。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。