ローカルのレストランでは国際クレジットカードが使えず、WeChap Payやアリペイも外国人は申し込めないので、現金しか利用できない。
よく現金は嫌がられるという記述を見かけるが、私が体験した限り、現金がダメと言われるケースはもともとWeChat Payを前提としたテンセントが運営するスーパーや無人スーパーの類だけだった。
この辺は今後改善されてくるのだとは思うが、現状は中国国民で電話番号も持っていないとサービスを利用できないという状況だった。
シェアバイク、EVなどの乗りものの変化

シェアバイクだが、街中では使われているようだったが、平地が多く短距離移動が多いところでは使われているが、都心部から車で行くような距離のところではあまりシェアバイク自体置いていなかった。
実際に乗ってみると、安いサービスではタイヤがチューブタイヤであったため、漕ぐのにはちからがいる。


鍵の部分は大半が電池なのか大きな装置が付いているが、電池を取り替えるためのネジのようなものが見えなかった。これについては、数年乗ったら自転車の方が壊れるから、電池も取り替えない前提ではないか、という話がでた。こういうあたりも、日本だと電池を取り替えられるようにしたり、電動にしたりと少しやりすぎな部分もあるのかもしれない。(坂が多い東京では電動の方がありがたいが、中国では自転車に向かないエリアでシェアバイクはそもそも置かれていない)
電気自動車の普及のために、青い色の新しいタクシーと、市内を走るバスについては電気自動車になっていた。

電気の場合、距離が移動できないので、こういった切り分けになるということだ。
我々はここから、何を学ぶべきなのだろうか。国民性の違いや、その時の社会情勢、既存インフラの存在など実情を考えないと単純な比較はできない。
しかし、新しい取り組みについて経済合理性を考えて、どんどん施策を実施しかなければ、抜かれるどころか置いていかれてしまうという危機感を感じた。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。