会員制DIY工房「TechShop Tokyo」が、東京都港区にあるアーク森ビル3Fにオープンする。
TechShop自体は2006年にアメリカで設立された会員制の工房で、現在はアメリカに8ヶ所、パリ、アブダビにある。東京のグランドオープンは4月1日、2月18日にオープニングセレモニーが開催された。TechShop Tokyoを運営するのは、富士通と米TechShop社とともに設立した会社、テックショップジャパン株式会社。
ここでは、会員同士のコミュニケーションに重点を置き、少量生産による試験販売、企業やベンチャーキャピタルからの出資、個人と大企業とのコラボレーションなど、企業、起業家、クリエイター、学生、地域、コミュニティを巻き込んだモノづくりのオープンなエコシステムを目指している。
過去には、スマートフォンやタブレットでのカード決済ができるSquareや、本の形をした照明などもTechShopでうまれた。
プレオープンでは米TechShop社CEOのマーク・ハッチも登場し、メジャーパートナーとして富士通、AUTODESK、LEROY MERLIN、Fordなどをあげ、「企業と連携を取りながら従業員のクリエイティビティを高め、政府や大学、市民を巻き込んでコミュニティプラットフォームとして実際に稼働している」とコメントした。

経済産業省 製造産業局長 糟谷敏秀氏、文部科学省 大臣官房審議官(科学技術・学術政策局担当)岸本康夫氏、森ビル 副社長執行役員 北林幹夫氏、富士通 代表取締役社長 田中達也氏も登壇し、ものづくりベンチャー、メーカーズを後押ししたいと述べた。
各エリア

敷地面積は1200㎡、最大天井高は8m、大きい窓があるため非常に広々した印象だ。アメリカの同様の50種類以上の工作機、高性能ワークステーションとソフトウェアが入っている。
■工作機器一覧
3Dプリンター、レーダーカッター、木工旋盤、マシニングセンター、溶接、Shopボット、ワイヤーカッター、基盤加工等、ミシン、捺染器、UVプリンター、ペイント等が完備されている。

■ワークスペース
■金属加工エリア
フライス盤、旋盤、マシニングセンタ(金属用・樹脂用)、ボール盤、バンドソー、ワイヤーカット、ベンダー、グラインダー、メタル彫刻、定盤
■木工エリア
マシニングセンタ(木工用)、CNC木工旋盤、ボール盤、バンドソー
■テキスタイルエリア
家庭用直線刺繍ミシン・ロックミシン・カバーミシン(布用)、職業用直線ミシン(布用・厚地用)・刺繍ミシン(布用)、工業用平ミシン(厚物・革用)・腕ミシン(厚物・革用)、皮漉き機、編み機、キルト、アイロン、裁断台
■カラーリングエリア
大型プリンター、カッティングプリンター、デジタル捺染機、UVプリンター、転写プレス機 等。
■利用料金
・個人会員 入会手数料 3,000円、1日利用4,500円、月間利用18,500円、年間利用198,000円、工作機器の基礎トレーニング受講料1コース4,000円~
・法人会員 入会手数料 無料、5人1,100,000円、10人2,190,000円、30人6,429,600円
【関連リンク】
・会員制DIY工房「TechShop Tokyo」
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