先月、アスキー主催の『IoT&H/W BIZ DAY by ASCII STARTUP』がKADOKAWA富士見ビルで開催され、多くのIoTスタートアップが集まっていた。出展していた企業からそれぞれ話を伺った。
スイッチサイエンス
試作品用の電子部品などを販売しているスイッチサイエンスは、Intel Genuino 101を使用したロボットを展示し、iPhoneからロボットに信号を送るとロボットが進んだり、手を振ったりなどの色々な動きをするというデモを行っていた。(透明のロボはあくまでもデモ用で通常は白いロボットを販売している。)
ブース担当者によるとRaspberry Pi Zeroは日本での流通がほとんどないということだが、今回のイベント限定でゲリラ販売していた。同社のオンライン販売でも取り扱っておらず、Raspberry Pi Zero入手できたときだけ販売するそうで、この日に手にできた人はラッキーだ。
MAMORIO
MAMORIO株式会社(旧社名:株式会社落し物ドットコム)は、MAMORIOを展示していた。
MAMORIOを財布や鍵など大事なものにつけておき、自分のスマートフォンから一定の距離を離れると、サーバー上で「紛失した」と判断しスマホに通知が飛ぶ。
MAMORIOがBluetoothで半径30mに自分の製造番号を5秒に1度飛ばしており、その範囲から外れると「紛失」となるわけだが、トイレにたっただけなど失くしたわけではないパターンの時もあるだろう。それについては同社開発の人工知能を活用し「何をもって紛失となるのか」を学習し、日々成長を重ねているそうだ。

使っていくうちにだんだんとその人の行動パターンを読むようになり、個人のデータはもちろん利用者全体の膨大なデータも解析している(ブース担当者)。
特徴的なのは「みんなで探す」機能だ。例えば財布を置き忘れて、誰かの手によって持ち去られた場合に「みんなで探す」機能をオンにすると、その持ち去られた財布の近くを別のMAMORIOユーザーが通りかかった際に、紛失したオーナーに通知が飛ぶ。その他の使用用途としては、ペットの首輪につけたり、子どもや老人に持たせるということもあるという。
CAMELORS
CAMELORS株式会社が提供しているuusiaは、気軽にアート作品を楽しめるプラットフォーム。クリエイターが作品をオンライン上で登録すると、ユーザーが購入することができるのだが、購入したイラストや写真などを専用の壁掛けデジタルフレームに表示させることができるのが特徴だ。同社はハードウェアとソフトウェアの両方を開発している。
「インテリアに興味はあってもまだ日本では絵を飾る文化が少ない」(ブース担当者)ということで、まずは海外のクラウドファンディングで資金を集めていくという。
PANORA
VR元年と言われる2016年だが、VR用の動画を制作するのは簡単ではなく、全方位を撮影しその別々の映像を繋ぎ合わせる技術が必要になるという(ブース担当者)。出展していたPANORAは、現在式場やライブの撮影の依頼を受けVR映像を制作しているそうだ。
ユカイ工学
ユカイ工学は、家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」を展示していた。BOCCOはスマホアプリを使い音声のやりとりができたり、付属のセンサーを使い家の見守りができる。過去に青木CEOにインタビューを実施しているので、詳細はそちらをご覧いただきたい。
・IoTはカッコよさより、温かさ -ユカイ工学 青木CEO インタビュー
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