先日、第5回IoT/M2M展が、国際展示場で開催された。
IoT/M2Mシステムを構築するための無線通信技術、センサーや、様々なアプリケーションが一堂に集結する専門展ということで、いくつかのブースに話を伺った。
NSW(日本システムウエア)のスマートゴミ箱
すでに全世界で7,000台以上の導入実績があるBigbellyというスマートゴミ箱の展示があった。NSWはIoTプラットフォームのToamiを立上げ、IoT製品のラインナップを拡充している。
これはセンサーが容量を検知し、いっぱいになると自動圧縮される。またソーラーパネルで必要な電力を発電・蓄電できる。さらにクラウドと連携して容量管理や通知、統計などの情報をモニタリングすることができる。

NEC ARmKeypad(アームキーパッド)
スマートグラスをかけて設備の点検をする際に、作業者の腕を仮想キーボード化する「ARmKeypad(アームキーパッド)」の展示をしていた。これがあると新人やよその工場からきた人でもわかりやすいという。
デモンストレーションは、スマートウォッチを見ると「この値を入力しなさい」という指示がだされ、電卓のように腕をたたくことで入力ができるという内容だった。
仕組みはジェスチャー認識やタッチ認識でもなく、メガネのカメラで指の位置を画像認識で検出し、押したかどうかはスマートフォンやスマートウォッチの振動センサーで判定するというものだ(振動センサーなのでさわっただけだと反応しない)。
CEC CaoThrough(カオスルー)
CECはETCをセンサーとして活用し、様々な車両を認識してサービスを提供するクラウド型車両認識サービス CaoThrough(カオスルー)を紹介していた。CECは古野電気のハードウェアを使って、それで得た情報をサイネージに送ったり集計したりするソフトウェアの開発、運用を行っている。
これまでETCは高速道路の決済としてのみ使用されていたが、今後は例えばクルマがレストランに入ると設置されているサイネージに「いらっしゃいませ」と表示されたり、工事現場などで工事現場に入ろうとするトラックに対してゲートを自動で開閉したり、交通渋滞の原因になるタクシー行列の緩和のために使用することができるという。今後、認可が下りれば街中でもETCの決済を使えるようになることを想定しているそうだ。
さらに、トラックの重さをはかり料金を計算するシステムと結びつけ、人がいなくてもできるような仕組みを検討しているという。
【関連リンク】
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