2016年9月21日、世界最大級のスタートアップイベント「スタートアップワールドカップ」の日本予選大会が東京国際フォーラムで開催された。
Alpaca、テラドローン、ユニファ、Liquidなど合計10社が登場し、プレゼンテーションを行った。
世界中の優れたスタートアップ企業を選ぶため、このトーナメントは14国で16回の試合が行われる。最終優勝企業は1億円の投資を受けられる。主催者はシリコンバレーを中心として、世界中で7国に拠点があるベンチャー企業Fenox Venture Capital(Fenox VC)。
審査員は、堀江貴文氏をはじめ、さくらインターネットの小笠原氏、マイクロソフトの砂子氏など、8人で行われ、Q&Aセッションと最終優秀チームの選抜行った。
優勝企業 ユニファ
日本代表に選ばれたのは、ユニファだ。同社提供されているロボット、Meeboは写真を撮ってウェブにアップロード、体温測り、地震通知やダンスなどの機能がある。ユニファは2015年5月に設立され、代表者は土岐泰之氏である。親子の交流不足と幼稚園の煩雑なペーパーワークなどの問題を発見し、ユニファはMeeboの製造が始めた。今のところ、Meeboは1205以上の施設で使い、78,201人以上の子供にサービスを提供している。
決勝大会は2017年3月にサンフランシスコで行われる。
その他のIoT/AI関連企業
ディープランニングソフトウェアを開発企業Alpacaは、神戸とシリコンバレーの2つ拠点がある。自社の金融商品の取引プラットフォームAlpacaAlgoを提供している。このプラットフォームは、すでに10,000以上のアルゴリズムがあり、利用者はアルゴリズムを選択しながら投資活動を行うことができる。
テラドローンは2016年3月に設立され、土木測量と農薬散布用のUAV(Unmanned aerial vehicle:ドローン)を開発し、人件費と時間を大幅に減らすことができた。
日本初スタートアップへの期待
審査時間をつかって、Fenox VCのアニス・ウッザマン氏と、堀江貴文氏によるトークライブが行われ、日本初のスタートアップへの期待について語られた。
その中で、堀江氏は「日本のスタートアップは上場しても規模も小さく小粒なものが多い。海外のユニコーンと呼ばれる企業のように、時価総額10億ドル程度の企業がどんどん出てくるべき。また、グローバルに展開する想定があるなら、初めからグローバル企業としてスタートすべきだ。」と述べた。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。