第0回 SORACOM USER GROUP レポート

IoTが盛り上がる昨今、デバイスの通信部分をどうやっていくのか?ということは大きな課題の一つだ。通信料金が発生するため、モノを売るにも月額料金などのサブスクリプションモデルへビジネスモデルを以降する必要がある。

MVMOがいかに安いとはいえ、少ないデータ量の場合でも固定の通信料金を取られるのはサービス事業者にとってはつらいし、モノに刺したSIMの制御をモノ側でしかできないとなると、運営面で様々な問題が発生する。

SORACOMはこういったIoTビジネスを進める上での課題をクラウド側で制御することで解決するというアプローチをやって見せた。このことはIoT事業者にとってありがたいことなのだ。

今回、ソラコムのUSER GROUPが発足したが、発起人の四名はこのグループで、SORACOMを使ったサービスや様々なアイデアの交換の場とし、クラウド、デバイス、ネットワークなどそれぞれの立場で情報交換をしていきたいと述べた。

ちなみに、今回は第0回だが、第一回は、1/27に実施されるSORACOM Conference “Connected.”の後に開催されるということだ。

【発起人】
クラウドパック 後藤 和貴 氏 @kaz_goto
クラスメソッド 横田 聡 氏 @sato_shi
アットマークテクノ 竹之下 航洋 氏 @koyo_take
プラットホーム 松下 享平 氏 @ma2shita

第0回のライトニングトーク大会では、ソラコムを使った様々なデモが行われた。

SORACOM X AWS IoT X Salesforce セールスフォース・ドットコム 岩谷氏

Salesforce

Salesforceは画面を作ったりプロセスを作ったりすることが簡単なので、データをSalesforceに伝えるだけでレポートも作れるということだ。

SORACOMから通信料がある閾値を越えるとメールを送る。その後、メールの内容をSalesforceが読み上げ、その上でSIMを停止するというデモが行われた。

salesforce 岩谷氏

SORACOM AirとYAMAHA RTX1200で回線冗長化してみた サーバーワークス 竹永氏

サーバーワークス 竹永氏

ルーターを使って、主回線がきれたらSORACOM Air回線で通信する、主回線が復旧したらSORACOM Airを自動的に切り替えるというデモが行われた。

サーバーワークス 竹永氏

SORACOM Airを操作するNode-RED FlowをAWS Lambdaで動かす ウフル 古城氏

ウフル 古城氏

AWS Lambdaをつかってソラコムの速度調整をするデモが行われた。これができると、SORACOMからAPI Gateway->Lambda->DynamoDBというflow送信できるということだ。

ウフル社の製品である、enebularをつかって、Node-REDをつかうとflowを格納することができる。この格納したモノをLambdaにデプロイする流れをリリースしていく想定ということだ。

ウフル 古城氏

http://www.slideshare.net/joeartsea/soracom-airnode-red-flowaws-lambda?utm_content=buffer215b7&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

話せるたまごTalk Egg IoTNEWS 小泉

IoTNEWS 小泉
Rasbperry PiとSORACOM, AWS IoTを組み合わせてボイスメールを送る仕組みを実現したというデモを行った。

モノづくりの過程を公開するというアプローチはあまりないので、どうやって製品レベルに仕上げていくかも公開していくと述べた。

IoTNEWS 小泉

家庭内IoTのすすめ「IoTスーパーこまち」がバージョンアップしたよ! 平氏

平氏

日経BP社からラズパイ超入門というムック本がでるという告知があった。

平氏

今回のデモは、Raspberry Piで取得したセンサーデータをSORACOM Airでクラウドにあげて、Twitterでつぶやくというモノだ。センサーモジュールは温湿系、気圧を測定する。

平氏

SORACOMとIoTとファイル転送 アプレッソ 田中氏

アプレッソ 田中氏
IoTの世界ではデータを確実に送りたいということで、HULFT IoT(仮称)というのを現在開発しているとのことだ。

これまではHULFTは、ファイルの転送がメインのサービスだが、IoTを意識した、必要最低限のやりとりだけをできる製品をリリースする想定があるということだ。設定を変更したり、マネージャでコントロールしたくなる。大きくはデータの転送や設定の取得がしたくなるものだ。

そこで、SORACOM BeamをつかってデバイスにSIMを刺してHUFLTを拡張していきたいと述べた。

アプレッソ 田中氏

SORACOM Beamを使って安全にデバイスの位置情報を調べる アットマーテクノ 竹之下氏

アットマーテクノ 竹之下氏
IoTのセキュリティは大丈夫か?IoTバービー人形でセキュリティの問題が取りだたされた。

アットマーテクノ 竹之下氏
この問題をSORACOMで解決できると考えたという話があった。

また、GPSを使わなくても基地局の位置情報を調べることができる、という流れをSORACOM Beamを使った場合の実装イメージについて説明がされた。

アットマーテクノ 竹之下氏

IoT製品にはセキュリティの問題をはらんでいるものがほとんどだ。これからその対応をすすていかなければならないと述べた。また、高いセキュリティを備えたチップは今後でてくる予定があるということだ。

「SORACOM AirをつないだRaspberryPiをlittleBits+Milkcocoaで遠隔OFFするボタンをつくった話」 ワンフットシーバス 田中氏

ワンフットシーバス 田中氏
遠隔操作ボタンを押して、SORACOM+Raspberry Piをつかったマシンを、Milkcocoaで連携して「シャットダウンして」ほしいと伝えるデモが行われた。これで、100台のデバイスも遠隔でオフができる。

ワンフットシーバス 田中氏

SORACOMとHeroku、Salesforceを連係して何作る? アピリオ 岩崎氏

アピリオ 岩崎氏
営業社員の位置情報をSORACOMからHeroku・Salesforeに蓄積し、表示・分析する仕組みを作ったということだ。また、SalesforceからSORACOMデータを管理できる仕組みを作った。

営業社員がどこにいるかがわかる、過去どのルートをまわり、どの取引先に何回いったかなどがわかるデモだ。

アピリオ 岩崎氏

他の社員との比較もsalesforceをつかって実現できる。

また、salesforceからSORACOMの速度を変えるデモも行われた。

IoTデータをSalesforceと接続する意味は、

・業務システム内の管理により運用コストを削減できる(デバイスの送信状況が把握できる)
・レポート、分析の機能を簡単につかうことができる
・SORACOMとの接続基盤を整備することで、社員の退職時の自動処理や、勤務時間に応じたSIM接続の切り替えなども行なえる

ということだ。

アピリオ 岩崎氏

SORACOM & myThingsを使ったハンズオンセミナーをやってみた! アドベン 吉田氏

アドベン 吉田氏
myThingsのIDCFチャネルをつかって照度センサーの値が一定値以上だったら、SORACOM Beamをつかってセンサーの値をmyThingsに通知し、つぶやくというデモが行われた。

アドベン 吉田氏

SORACOM Air x プロトタイピングx弊社ソリューション モーションコントロール 冨山氏

モーションコントロール 冨山氏

様々な基盤の説明と、話題のRaspberry Pi Zeroの実物をみることができた。

モーションコントロール 冨山氏

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