リオ ティントは、豪州・西オーストラリア州ピルバラ地区において、自律運行列車による鉄鉱石の輸送に初めて成功したと発表した。
今年の 5 月に豪州全国鉄道安全規制局(National Rail Safety Regulator)の認可を受け、今月 10 日、機関車 3 台からなる自律運行列車に約 28,000 トンの鉄鉱石を積載し、西オーストラリア州のトムプライス鉄鉱山からケープランバート港まで約 280 キロメートルの距離を走行した。
自律走行する列車の運行状況は、1,500 キロメートル以上離れたパースにあるリオ ティントのオペレーションセンターからオペレーターが遠隔監視を行った。
自律運行列車による輸送は、日立製作所のグループ会社であるアンサルド STS 社が提供する列車制御技術により実現した AutoHaulプログラムにとって重要な節目であり、年内の完了に向けて予定通り進捗しているとリオ ティントは説明している。
リオ ティント鉄鉱石部門 鉄道・港湾・コアサービス担当マネジング・ディレクターのアイバン・ベラ(Ivan Vella)氏は次のように述べている。
「AutoHaulプログラムは世界最大かつ最長のロボットである自律運行列車による重輸送を目的としており、今回、世界で初めて自律運行列車による鉄鉱石輸送を安全に行えたことは、大きな節目となりました。
このプログラムは、リオ ティントのに関わる多くの人々のパイオニア・スピリットと革新的才能を象徴するものであり、安全性・生産性の向上を極める姿勢を示すとともに、より柔軟なオペレーションを可能にしています。
当社の西オーストラリア州ピルバラ地区での鉄鉱石輸送列車の運行実績は、年間 800 万キロメートル以上にものぼりますが、このような列車運行におけるさまざまな環境下においても、安全な運行が行えるよう継続して取り組んでいきます。
また、列車の自律運行移行期において、自動化導入に伴う列車運転士の業務変更についても運転士と緊密に話し合ってまいります」
【関連リンク】
・リオ ティント(Rio Tinto)
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