駐車場予約アプリ「akippa」を運営するakippa株式会社と駐車場シェアリングサービス「Smart Parking」やコインパーキング検索アプリ「パーキングライブラリ」を運営する株式会社シードが提携。駐車場シェアビジネスの拡大・進化を実現することに合意した。
MaaS(Mobility as a Service)が注目される中、2018年に入ってからの駐車場シェアリング業界は、大手の参入や撤退が続く、変化の激しい業界となっている。
また、総務省の調査「平成30年版 情報通信白書」によると、日本人のシェアサービス利用経験は、駐車場シェアリングがもっとも多く(9.1%)、ライドシェア(4.9%)、民泊(4.9%)の2倍近くが利用しており、ユーザーのニーズも高い業界と言える。
akippaとシードは一部競合ではあるが、予約制で確実に駐車場を利用したいakippaユーザーと、IoT端末を利用して短時間手軽に駐車場を利用したいSmart Parkingには異なるユーザーニーズもあるとして、両社で協力し駐車場シェアビジネスの拡大・進化を実現をすることで、ユーザーの利便性向上とオーナーへの収益向上に取り組むこととなった。
提携に当たり、以下4つの取り組みを進めていくとした。
- Smart Parkingの駐車場をakippaに掲載:
Smart Parkingのコーン設置駐車場の一部をakippa上に掲載し、予約制を導入。これによりakippaの掲載駐車場数を増やし、akippaユーザーの利便性向上に繋げる。シードはakippaの90万人の会員をSmart Parkingが開拓した駐車場に送客することに加え、イベントニーズに対し予約の付加価値を加えることで、収益の増加を見込む。 - シード社のビーコーンをakippaにOEM提供:
Smart Parkingの短時間利用に適したビーコーンを、OEM版としてakippaに提供し一部のakippa駐車場に設置。akippa駐車場でもSmart Parkingの駐車場体験ができるようになり、当日利用のニーズにも対応。シードはSmart Parkingの仕組みを搭載したコーン設置数の増大に繋がる。 - シード社の「パーキングライブラリ」からakippaに送客:
シードの運営するコインパーキング検索アプリ「パーキングライブラリ」に、全てのakippa駐車場を掲載し、akippaへの送客を行う。akippaはパーキングライブラリを使う新規ユーザーへの認知拡大に繋がり、シードは既存のコインパーキングとSmart Parkingに加えakippaの予約制駐車場の掲載が増えることでアプリユーザーの選択肢を増やし、利便性を高める。 - 相互代理店として駐車場オーナーの異なるニーズに対応:
異なるユーザーニーズに対応するだけでなく、駐車場オーナーに対してもニーズにあったサービスの提供を行う。営業活動先の駐車場が自社のサービスでは対応できない場合、Smart Parkingはakippaに、akippaはSmart Parkingに相互にオーナーを紹介しあい連携する。
【関連リンク】
・あきっぱ(akippa)
・シード(seed)
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