外出前に駐車場を予約し、ドライブを楽しむためのアプリ「軒先パーキング」を提供する軒先株式会社とIHI運搬機械株式会社は、このたび、IHI運搬機械が提供するIoTプラットフォームを活用して、スマートゲートシステム「aQmo(アクモ)」の開発を行い、11月よりサービスの提供を開始した。
aQmo(アクモ)は、駐車場等のセキュリティゲートでの利便性向上を図ったもので、IHI運搬機械の提供するシェアリングサービス向けIoTプラットフォームサービスの採用により、開発を実現した。
aQmo(アクモ)の仕組みと特長
軒先が、提供を開始した「aQmo(アクモ)」は、駐車場等のセキュリティゲート機器に取り付けるaQmoデバイスに対して、駐車場等の利用者が予めスマートフォンにインストールしたaQmoアプリからBluetooth信号を発出し、ゲートの開閉を操作する仕組み。
- 空き駐車場の収益化を実現
- チケット処理等の煩雑さを省略
- 定期利用者へのサービス向上 ※aQmo単体利用
aQmoアプリは「軒先パーキング」サービスと連携、利用者情報や予約情報をもとに信号を送出するため、利用者にのみゲート通過を許可することができる。これにより、セキュリティゲートの問題で一時利用の解放が困難であった駐車場でも、軒先パーキングによる空き駐車場の収益化が可能となった。
一時利用者に対しては、駐車場の事前予約やクレジット精算など、従来からの軒先パーキングの利便性に加え、駐車場入り口でのチケットの受け取りや、管理人によるチケット処理の煩わしさがなくなるというメリットを提供できるようになった。
月極駐車場や分譲マンション、商業施設駐車場などで定期利用者はセキュリティゲートを開けるときに、リモコンやキーカードなどを使ってゲートを開閉させるが、aQmoアプリを使うことにより、リモコンやキーガードが不要になる。これにより利用者はスマホでゲートを開閉することが可能となり、管理会社は、リモコン管理の必要がなくなる。※aQmoは開閉IDに有効期限を設けることが可能。
IHI運搬機械が提供するIoTプラットフォームサービスの特長
軒先によるaQmo(アクモ)の提供開始にあたっては、IHI運搬機械のIoTプラットフォームサービスを採用することで開発期間を大幅に短縮、シェアリングサービスへ初の提供となり開発の着手から2ヶ月という短期間でのリリースが可能となった。
IHI運搬機械のIoTプラットフォームサービスは、セキュリティ機器を制御するデバイス、それを操作するスマホアプリ、およびユーザー管理やサービスの制御を行うWebシステムで構成されている。
アクモの今後の今後の展開
軒先では、スマートゲートシステム「aQmo(アクモ)」について、既に大手駐車場管理会社での導入が決定しており、不動産管理会社が管理する月極などの駐車場のほか、商業施設、オフィスビル、分譲マンションの駐車場に対し、2019年末までに1500ヶ所での導入を予定しているとのこと。
IoTプラットフォームを中核としたSST(Security Share Technology)事業を推進し、高度なエンジニアリング力で社会の発展と安全・安心の実現に、ものづくり技術で貢献するIHIグループの一員として、シェアリングエコノミーの拡大に貢献してまいります。
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