パナソニック サイクルテック株式会社は、「Tsunashima サスティナブル・スマートタウン(以下、綱島SST)」にて、地域住民や学生などを対象としたIoT電動アシスト自転車のシェアリングサービスの実証実験を2019年5月20日から開始する。実際の生活環境におけるIoT電動アシスト自転車の技術や有用性の検証を行う。
実証実験では、フロントバスケットを搭載した電動アシスト自転車「グリッター」をIoT化して使用する。通信機能を備え、インターネットに繋がることで、スマートフォンによる電子錠の開錠や、電池残量情報の取得ができるほか、走行データの記録、GPSによる高い防犯性・追尾性と駐輪位置管理を行う。
駐輪場所は、綱島SST内の3カ所と慶應義塾大学日吉キャンパスに設置され、地域住民や学生などを対象に30台のIoT電動アシスト自転車を提供する。実証期間は3年間が予定されており、2019年9月30日までは、綱島SST内の住民や学生などから募集したモニター会員を対象に実施する。定期的なアンケートで、モニター会員の意見をサービスに反映し、2019年10月以降は周辺地域の住民へと拡大していく。
料金体系などは未定で、9月30日までのモニター会員による実証実験結果を踏まえて価格を設定する予定だという。
今後、IoT電動アシスト自転車から収集したデータを分析し、ショッピングモデル、子育てモデル、スポーツバイクなどへ車種を拡大することで、利用者の多様なライフスタイルにあったサービスを展開し、シェアリングサービス利用システムの操作性、利便性などを改善していく。
また、将来的なIoT電動アシスト自転車の販売を見据え、自転車の走行データ、電池残量、故障状況などのデータを蓄積・分析をすることで、新たなサービスに活用する。さらに、位置情報を自動車に知らせることによる事故の軽減や、盗難防止などの取り組みも検証していく予定とした。
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