株式会社ヴァレオジャパンは、同社つくばテクノセンター(茨城県つくば市)内に新たに自動運転車のテストエリアを新設したと発表した。
日本のカーメーカーのニーズに迅速に対応するとともに、日本の交通事情に適した運転支援・自動運転の技術開発を加速させていくという。
つくばテクノセンターは、ヴァレオのコンフォート&ドライビングアシスタンスビジネスグループの研究開発センターだ。従来はトップコラムモジュールや各種スイッチの設計、試作、実験、量産化を担ってきたが、運転支援や自動運転技術への開発ニーズの高まりに応えるために、つくばテクノセンター内に自動運転車のテストエリアを新たに設けた。
ヴァレオは日本で運転支援・自動運転の研究開発用のデモカー4台を所有しており、5台目を今春導入予定だ。これらのデモカーには、自動駐車システムやレーサースキャナー、サイドミラーをカメラに置き換えるサイトストリームカメラモニタリングシステムなどを搭載し、運転支援や自動運転のテストを行っている。これまではつくばテクノセンターの空きスペースなどで試験を行ってきましたが、専用のテストエリアを設けることで走行条件を一定に保つことができ、正確なデータが取れるようになる。テストエリアの面積は約2000平方メートルで、2015年11月に着工し、2016年1月末に工事が完了した。
また、これに伴い、人員面でも日本における運転支援・自動運転の研究開発体制を強化する。ヴァレオは現在、日本では全部門合わせて約550名のエンジニアを擁しており、このうち約20名が運転支援・自動運転の研究開発に携わっているが、2018年までにこの部門のエンジニアを40名に倍増する計画だ。
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