電通、東京海洋大学等と2020年の社会を想定した「自動運転型水陸連携マルチモーダルMaaS」の実証実験を実施

株式会社電通は、国立大学法人東京海洋大学(以下、海洋大)等と共同で、ラストワンマイル移動を含む陸上移動手段と水上交通手段を組み合わせた「自動運転型水陸連携マルチモーダル(※1)MaaS」を見据えた実証実験を本年9月4・5日に、東京都港区海岸周辺において実施する。

同実証実験は、「自動移動・MaaSによる移動中の体験価値の向上」をテーマに、海洋大が開発する自動運航船、陸上の配車サービスおよび電通の各種ソリューション(※2)を活用して行う。

また、同実証実験の目的を、陸海空で自動運転技術の連携が進むと予想される2020年代以降の社会を想定し、移動時間全体を快適にする、有効に活用するなど、移動中の体験価値を高めるための方法や課題を検討することで、水陸連携マルチモーダルの普及促進を図り、国内外の交通課題の解決に貢献すること、としている。

実証実験では、以下を組み合わせた水陸マルチモーダルMaaSモデルを試行し、検証する。

  • 水上交通(船舶):「自動運航船らいちょうⅠ」(海洋大提供)
  • 陸上交通:「配車プラットフォーム」(MONET Technologies株式会社提供)
  • 水上交通管理:「船着場利用管理システムTriangle Connect™」等(電通提供)

同社は今後、年内に西日本等でも試行を行い、日常の移動や観光手段の一端を担う水上交通を連携させたMaaS化の促進や、それに伴う移動時の情報流通を通してソリューションの開発を進めていく予定だ。

※1 マルチモーダル:複数の移動体(モーダル)を組み合わせた移動のパターンをいう。今回の場合は水上運輸と陸上運輸との組み合わせパターンを指す。
※2 電通が開発する各種ソリューション:(特許出願中の機能を含む)

  • 船着場利用管理システム/Triangle Connect™
  • 複数の船着場の桟橋利用予約の受付や空き状況を管理し、利用状況や船着場特有の各種規定に即した運用や精算業務等を支援するシステム。乗船券に特化したチケット販売および水辺関連情報サイトと連動し、東京都内で運用中。今後は水上交通のMaaS化に必要な情報連携を図るためのソリューションとして、陸空等の他モーダルとの連携等を含めた展開を予定している。

  • 移動体向け情報配信システム
  • 現在開発中の自動移動体(陸海空)への情報配信システム。MaaSの特性を踏まえ、移動者が快適に移動できるための各種情報提供等を行うシステムであり、2020年度から商用提供することを目指している。

【関連リンク】
国立大学法人東京海洋大学 海洋工学部 清水研究室
MONET Technologies株式会社
株式会社電通

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