第46回東京モーターショー2019が、10 月23日から開催された。
今回は、OPEN FUTUREのテーマのもと、近未来を感じることのできる展示エリアとして「FUTURE EXPO」も同時開催されており、同展示内では東京オリンピック・パラリンピックで活用される技術の展示など、90以上のコンテンツが展示されている。「FUTURE EXPO」については、入場無料のため様々な技術を身近に感じることのできる場となっていた。
第46回のモーターショーでは、EV、ADAS、自動運転といった技術に触れる展示と、自動運転車内でどのように快適に過ごすかに焦点をあてた空間を演出するコンセプト車も多く見受けられた。
より安全な運転体験を提供するコンセプトカー「IMk」-日産
日産のブースでは今年9月より販売となったばかりの、運転支援技術「プロパイロット2.0」を搭載したスカイラインが注目を集めていた。
[関連記事] 日産、運転支援技術「プロパイロット 2.0」を搭載した新型「スカイライン」を発表また、今回の展示にて初公開されたコンセプトカー「IMk」。運転支援技術「プロパイロット 2.0」をさらに進化させ、より安全で快適を搭載したコンセプトカーとなっている。注目すべきは、運転支援のみならず無人の状態で自ら駐車スペースを探して自動で駐車する、必要な時にドライバーがスマートフォンで呼ぶと迎えに来てくれる、など数々の技術を搭載している点だ。
これまで車はいかに安全かつ正確に運転できるかという運転技術にスポットがあたっていた一方で、駐車についてはあくまで後方部動画を確認しながら駐車できるといった駐車補助的なものにとどまっていた。今回は自動駐車技術が加わり、車を最初から最後までより安全に運転するための未来が近づいたと感じた。
これからは、完全に運転をサポートするための技術が多くの車に搭載されていくのだろう。車の運転が苦手と感じている多くの人は、駐車・バック・合流が苦手と意識しているため、この点が克服されるのであれば車の運転に対して少しでも心的負担が減る日がやってくるかもしれない。※1
Mobility IoT Coreで実現するつながる車体験-DENSO
DENSOでは、「セーフティソリューション」「エネルギーソリューション」「コネクティッドソリューション」の3つにスポットをあててブースが展開されていた。CESでも展示があった車載エッジ、Mobility IoT Coreを搭載した「DENSO URBAN MOVES」は窓のディスプレイでは、風景を映し出し、中央のテーブル上はタッチパネル式のディスプレイが搭載されている。日常をより便利に、快適にそして、様々なものとつながる体験ができるコンセプトカーだ。
残念ながら、デモを見ることはできなかったがモーターショーは11/4まで行っているので、気になる人はぜひ体験してほしい。
また、そのほかセーフティゾーンではMobility IoT Coreを設置することで、ドライブレコーダーと接続し、振動を検知すればカメラで撮影した動画を携帯へ配信するといった防犯アプリケーションなども同時に展示されていた。
おもてなしを培った技術で演出する-アイシングループ
アイシングループでは、おもてなしをテーマとした「i-mobility TYPE-C」の展示がおこなわれていた。写真からもわかるように、このコンセプトカーはシートが前後ではなく左右に分かれている。それぞれ「自動運転オーナーカー」(奥)と「自動運転リムジンカー」(手前)をイメージし配置しているという。
リムジンカーのコンセプトは、シート調節、忘れ物検知、ドア自動開閉など車に乗っているというより、部屋でくつろぐ感覚で乗車できる展示であった。さらに、オーナーカー側はドライバーが乗り込もうとするとシートが出迎えるように回転したり、ドライバー異常を検知すると、路肩に退避する機能を備えている。どちら側も便利機能というより、より乗る人を快適に過ごさせてくれるものだ。
また、アイシングループの手がける電動化ユニット製品に関する展示など、培ってきた技術の展示も行われていた。
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