ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、Mobile World Congress(MWC)上海 2016(6 月29 日~7 月1 日、上海新国際博覧センター)において、チャイナ・ユニコム(中国聯合通)上海と共同で新たなIoTアクセス技術であるNarrow-Band IoT(NB-IoT)を活用したスマート・パーキング・ソリューションを披露し、商用化に向けた取り組みをMWC上海会場でのデモや上海国際観光リゾート地区にある駐車場での利用を通じて紹介した。
チャイナ・ユニコムは今年5月4日に、上海市政府とモバイルやビッグデータ、IoTなどを駆使してさらなる経済成長を実現する「互聯網+(インターネット+)」を促進するための戦略的提携に合意しており、その最初の取り組みとして上海市全域をカバーする専用のNB-IoTネットワークを展開し、都市の運営管理と効率性を向上することを目指している。
チャイナ・ユニコム上海はこうしたなか、ファーウェイと協力して第4.5 世代移動体通信技術のひとつである NB-IoTに対応したネットワークの展開を進めている。これにより、上海国際観光リゾート地区で大規模かつシームレスなカバレッジを実現すると同時に、同地区内の駐車場でNB-IoTベースのスマート車両検知器300以上を展開することで、デバイスから基地局、サーバー、携帯電話向けアプリに至るまでのエンド・ツー・エンドのスマート・パーキング・ソリューションを実現した。
エンド・ユーザーはこのソリューションにより、携帯電話のアプリから駐車スペースを検索・予約できるほか、ナビゲーション、モバイル決済、パーキング管理を利用でき、駐車スペースを探す苦労や交通渋滞のストレスから解放される。
一方、サービス提供者は、通信事業者が提供するユビキタスで安全かつ信頼性の高いNB-IoTネットワークを活用すれば、車両検知器を設置後すぐに利用できるため低コストでスマート・パーキング・サービスを展開できるうえ、一度設置した車両検知器を長年にわたり使用することができる。各都市でNB-IoTネットワークの展開が進めば、路上でもスマート・パーキング・ソリューションを提供することが可能となり、都市住民の生活の利便性を向上できる。
このほか、チャイナ・ユニコム上海はNB-IoTの技術的な利点を活かして産業界のプレイヤーと連携し、スマート・メーター、貨物追跡などさまざまな分野に活用範囲を広げ、運用上のノウハウを蓄積している。
チャイナ・ユニコム上海 バイス・プレジデントである戴琳(ダイ・リン)氏は次のように述べている。「中国の『インターネット+』戦略を踏まえ、チャイナ・ユニコム上海は上海市全域をカバーするNB-IoT ネットワークを展開していきます。デバイス、サービス・プラットフォームの統合、チップや携帯端末などの数多くのベンダーとも緊密に連携し、行政サービス、公共管理、医療、金融、エネルギー、製造業、輸送・交通、教育などのさまざまなな分野や産業向けにエンド・ツーエンドの統合IoT ソリューションを提供していきます」
【関連リンク】
・ファーウェイ(Huawei/華為技術)
・チャイナ・ユニコム(China Unicom/中国聯通)
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